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米財務省、GMACに75億ドルの追加資本注入へ(日本経済新聞)
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米財務省は21日、経営再建中の米ゼネラル・モーターズ(NYSE:GM)と投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメントが出資する金融会社、GMACファイナンシャル・サービシズ(GMAC LLC)に、75億ドルの追加資本注入をすると明らかにした。同社への資本注入の規模を踏まえると、米政府が同社の過半数株式を取得する可能性が出てきた。
注入する75億ドルのうち、米連邦破産法の下で経営再建中の米クライスラーのディーラー各社と顧客への融資向けが40億ドル、GMACの財務基盤の強化に向けた資金が35億ドルとなっている。
同省はそのほか、取得済みのGMAC優先株8億8400万ドル相当を普通株に転換するとした。これにより同省の持ち株比率は35.4%になる。この数字は、損失拡大の可能性に直面し資本水準も不十分なGMACが政府による資本注入分を普通株に転換した場合、50%を超える可能性がある。
GMACは昨年12月の銀行持ち株会社への移行を受けて、財務省の金融安定化法に基づく不良資産救済プログラム(TARP)から50億ドルの公的資金を受け取った。同省はこれと引き換えにGMACの優先株を取得していた。
またGMACは21日、米連邦預金保険公社(FDIC)が保証する債券の発行について、FDICから待望の承認を得たことも明らかにした。GMACはFDICが保証する債券を最大74億ドル発行できることになった。GMACは政府から一部の融資規制を免除されたため、GMへの融資規模を拡大できる。
GMACはさらに、銀行持ち株会社化の条件だった、取締役会の刷新を実施すると発表した。
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