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米FRBの国債買い入れ、長期金利に持続的効果ない=地区連銀リポート
2009年 05月 21日 10:42 JST
[ワシントン 20日 ロイター] 米セントルイス地区連銀は、連邦準備理事会(FRB)の国債買い入れについて、長期金利に対する持続的な効果はみられないとの研究リポートを18日公表した。
リポートは「FRBは長期国債の買い入れを増やし、3月18日以降バランスシートは約1500億ドル拡大した。発表直後はともかく、イ−ルドカーブに対する持続的な効果はないようだ」と分析。
「発表直後にみられた著しいイールドカーブのフラット化は消滅し、その後スティープ化が進んだ」と指摘した。スティープ化が進んだ理由を特定することは難しいとの見方も示した。
FRBは3月18日、長期国債3000億ドルを買い入れると発表。発表直後、長期金利は50ベーシスポイント(bp)低下したが、その後はイールドカーブのスティープ化が進んでいる。
市場関係者は、国債増発やインフレへの懸念などがスティープ化の原因とみている。
20日公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、将来の債券買い入れ拡大の可能性が議論されたことが明らかになったが、セントルイス地区連銀のリポートは、国債買い入れでイールドカーブの形状を変えられると考えるべきではないと指摘。
「期待仮説によると、イールドカーブの傾きはリスクプレミアムで決定され、期間構造の一部の資産を買い入れるだけでは効果がない」と分析している。
FRBが短期金利を引き下げ、市場が低金利の継続を予想すれば、長期金利も下がるが、事実上のゼロ金利で短期金利をこれ以上引き下げられないため、長期金利に影響を及ぼすことは難しいという。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-38131220090521