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(回答先: 外国人投資:10カ月ぶり日本株買い越し 投稿者 gikou89 日時 2009 年 5 月 21 日 04:22:40)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0515&f=business_0515_055.shtml
昨日の朝方、弊社の手元に入った外資系リポートの多くが、近日の円高にあわせるかのごとく、為替のドル安/円高を予測したものばかりでした。そこにあわせて、ミスター円こと榊原氏の円高発言が情報として入りましたが、近日の相場は、騰がれば強気論、下がれば弱き論と、極端な解説が目に触れる機会が多いと思われます。
その一つが、ドル建ての銀行間金利を示すLIBOR(※)。昨年9月、リーマンショックを発端にした信用危機では、LIBORの急上昇を信用不安の象徴として取り上げる解説が飛び交いましたが、近日のLIBOR急低下という真実を取り上げるところはあまり多くありません。
※LIBORとは→ロンドンでの銀行間の取引金利を示したもの
今コラムに掲載しているチャート画像をご覧ください。このチャートでは、昨年9月以降のLIBOR3ヶ月物、NYダウ、日経平均、上海総合指数を複合して表示させております。昨年9月、信用不安により、LIBORは急上昇。それに伴い、世界中のあらゆるリスク資産が売られ、株安となった事は記憶に新しいと思われます。その信用不安を治めるため、米国、欧州、日本と世界各国の政府は金融緩和を中心とした政策発動を行い、目詰まりを起こした信用不安、お金の流れを緩和させるべく超低金利政策を取りました。
その結果、チャート画像が示すとおり、LIBORは数年ぶりの低下、そして株や商品が上昇と、信用不安の後退により、ジャブジャブにあふれるリスクマネーが市場に戻り始めたと分析しております。この一連の流れ、似た現象が03年に起こっているのです。つまり、バブル後の景気低迷を改善させるため、米国、日本ともに金融緩和を進め、その結果、生まれたのが03年以降のリスクマネーバブル、クレジットバブルです。過去と現在の問題は比較対象になるような規模ではありませんが、同じく、金融緩和の対策も比較にならないほど現在の方が大きいわけですから、ジャブジャブにあふれたマネーも比較できる規模ではないでしょう。
ただし、金融問題も景気低迷も終わった問題ではありません。あくまでも、昨年9月のリーマンショックによって起こったパニックが緩和されたのが現状であり、いわば景気と同じく、金融、マネーも「L字型」に入ったのが現状といえるでしょう。この金融L字型が、今後、レ字型になる要素が揃うのかどうか、景気も重要ですが、リスクマネーを中心とした「お金」「金融」にこそ、投資家は常に注目しておくべきポイントです。
先行指標として、様々な指標、指数がありますが、皆様に馴染みの深いところでは、リスクマネーの流入先となりやすい先物市場より、原油先物。近日の商品市場は、景気と関わりの深い銅相場は6営業日続落と弱含む中、原油先物は上昇しております。この景気(銅)とお金(原油)の先物市場が、皆様にもリスクマネーや流れを見る簡単な見方の一つとして紹介しておきます