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大手銀5グループ 赤字9224億円 株下落・不良債権の二重苦【Business i】
http://www.business-i.jp/news/kinyu-page/news/200905160021a.nwc
2009/5/16
三井住友フィナンシャルグループ(FG)など大手銀行5グループの2009年3月期連結決算が15日まとまった。
みずほFGが5888億円の最終赤字(前期は3112億円の黒字)を計上したのをはじめ、三井住友FGと中央三井トラスト・ホールディングス(HD)の3グループが最終赤字に転落した。
5グループ合計の最終損益は9224億円の赤字となった。
19日に決算発表される三菱UFJFGの業績予想を加えた大手6グループの最終損益は約1兆2000億円の赤字に迫る見通しだ。
持ち合い株の価格下落や不良債権処理費用の拡大が響いた。
5グループで最も多い赤字を計上したみずほFGでは、不良債権処理費用が前年度に比べ、4467億円も増加した。
さらに株価の低迷による保有株式の減損処理も4442億円に拡大した。
みずほFGの塚本隆史社長がこの日の決算会見で、「昨年度の前半は建設や不動産が中心だったが、後半からは全業種と海外に及んでいる」と述べた。
三井住友FGも同じ構図で不良債権処理費用と株式の減損処理に追われた。
最終黒字を確保したのは、りそなHDと住友信託銀行。
りそなHDの1239億円と5グループの中では最高益になった。
東京本社ビルの売却益や株式持ち合いを早期に解消した効果が出た。
10年3月期業績予想では、各グループとも最終黒字を見込んでいる。
三井住友FGの北山禎介社長は貸出先の企業の経営環境について「今年度は急ピッチな落ち込みに歯止めがかかる」との見方を示す。
りそなHDの細谷英二会長は「一部の顧客がリスク商品に戻ってきている」と明るい材料が出ているとの認識を示す。
ただ、内外の景気動向は不透明なままで「取引先との関係もあり、これ以上の持ち合い株削減は難しい」(三井住友FGの北山社長)としている。
景気悪化でもう一段の株価下落が財務を直撃すれば、銀行の貸し出し余力が低下して、「貸し渋り」懸念が再燃しかねない。
そうなれば公的資金の投入も現実味を増すことになりそうだ。