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つぎは『恐慌第2幕』(ゴマブックス刊)の「まえがき」の文です。転載いたします。これは朝倉さんの本音です/船井
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まえがき
昨年12月、私の初めての本、『大恐慌入門』を出版しました。おかげ様で、大変多くの読者から反響をいただきました。続編を、と請われていたのですが、オバマ大統領の就任、年明けからの止まらない経済悪化を見るにつけ、今の状況を甘くみてはならない、そして、もっと多くの人達に、今後の極めて厳しい情勢変化を伝えていかなくてはならない、という思いを強くしました。
「100年に一度の危機」と言われているものの、言葉だけが踊っている感じがしてなりません。状況は刻々と悪化しているのです。実際、派遣やパートなど、今すでに、職を失った人達は、今後なかなか、職を探すのは困難でしょう。そして、次はいよいよ正社員にリストラの波が迫ってきます。残念ながら、恐慌は酷くなっていく一方なのです。そして、今、この恐慌は、二つ目のステージ、いわゆる悪性インフレへとステップしようとしています。株の下げが落ち着いたと思ったら、次はもっと恐ろしい悪性インフレ、国債をはじめとする債券の暴落が迫ってきているのです。中央銀行といえども、そうなったら制御不能です。なすすべをもちません。
世間は今、つかの間の株式の上昇に安心して、ほっとしているようです。しかし世界を見渡しても、何ひとつ本質的なものは解決されていないのです。すべては先延ばしされていますが、これから訪れるものは、人々を恐怖に陥れる想像を超えた混乱なのです。景気は良くはなりません、必需品は値段が高騰していきます。安心してはならないのです。どうしても本当のことを伝えなければ、という思いで、再びペンを取りました。