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(回答先: ヤマハ第1四半期決算…全ての利益段階で赤字に転落 投稿者 gikou89 日時 2009 年 5 月 13 日 00:19:58)
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200905120017a.nwc
米政府による米銀19行のストレステスト(健全性審査)が終了し、当面の金融不安懸念は遠のいたものの、米国経済の先行きは、いぜん不透明なままだ。こうしたなか、S&P500種株価指数が先週末までに1938年来となる8週連続の上昇を記録するなど米株式相場の上昇が続いている。市場には反転の兆候が現れ、異常な高値に警鐘を鳴らす声が上がり始めた。
≪広がる安心感≫
S&P500種は先週、ストレステストで投資家に安心感が広がったことや労働省が発表した4月の統計で雇用情勢の改善が示されたことが好感され5.9%上昇した。過去9週間の上げとしては1930年代以来最大だ。
上昇が始まったのは、米銀大手が2009年1〜3月期(第1四半期)の黒字を公表したほか、オバマ米大統領の7870億ドルの景気刺激策や財務省の最大1兆ドルの不良資産買い取り計画発表がきっかけだ。ベアリング・アセット・マネジメントで資産運用に携わるヘイズ・ミラー氏は「相場見通しは株価がすでに適正価格となっているため上昇余地がさほどない。今年と来年の利益の伸びでは、株価が現在の水準を大きく上回った場合、支えきれない」と説明した。
S&P500種下落に備えたオプション費用である「恐怖指数(VIX指数)」。投資家の不安心理を示す同指数の先物価格は6カ月先に決済日(限月)を迎える期先物価格が期近物を上回っている。先行きの株価下落への不安が強いことがわかる。
株式オプションの専業ブローカー、マクロ・リスク・アドバイザーズのディーン・カーナット社長は「VIX先物で期先の価格が(期近に比べ)これほど高い状況に遭遇したことはかつてなかった」と話す。
同社が顧客の機関投資家75社を対象に実施した調査の平均予想では、VIX指数が年末までに51.70近辺まで上昇するとの結果が出た。昨年9月の米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻(はたん)後の11月20日に記録した過去最高の80.86には及ばないものの、50超えは極めて異例だ。
1997年のアジア金融危機、98年の米大手ヘッジファンド、ロング・ターム・キャピタル・マネジメントの破綻、2001年の米中枢同時テロ、翌02年のワールドコム破綻といった局面でさえ50を超えることはなかった。
バンク・オブ・ニューヨーク・メロン・ウェルス・マネジメントのグロホウスキーCIO(最高投資責任者)はS&P500種が「今後も上昇すると予想するのは非現実的。相場にとっては、一部のファンダメンタルズが回復するまで一服するのが健全な姿だろう」と説明した。
≪プロでも予測困難≫
株価の先行きは相場のプロでさえ予測が難しい。昨年は1930年代以来最悪の年となった1年を通じ強気姿勢を崩さなかったウォール街のストラテジストらの信用は失われた。ブルームバーグ・ニュースのデータによるとストラテジストは昨年のS&P500種を11%上昇と予想していたが、実際は38%下落した。
米銀大手BOA(バンク・オブ・アメリカ)の元チーフ投資ストラテジスト、リチャード・バーンスタイン氏は「われわれは未来の予想にそれほど長けているわけではない。私は以前、自分の行動で最も注目されながら最も重要でないものは、S&Pの目標値の設定だと誰にでも言っていたものだ」と語った。(Jeff Kearns、Michael Tsang)