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トヨタ連続営業赤字へ 10年3月期、8500億円に拡大【中日新聞】
http://www.chunichi.co.jp/article/economics/news/CK2009050902000133.html
2009年5月9日 朝刊
トヨタ自動車は8日、2010年3月期連結決算(米国会計基準)の業績予想で、営業損益が8500億円の赤字になる見通しだと発表した。創業期の1938年以来、71年ぶりの営業赤字に転落した09年3月期に続く、史上初の2年連続赤字。赤字幅は前期の約1・8倍に拡大する。トヨタは今後、固定費削減などの収益改善を進めるが、自動車の世界的な販売不振は深刻で、短期での業績回復は困難な情勢だ。
10年3月期の売上高は前期比19・6%減の16兆5000億円を予想。営業赤字は前期から3890億円拡大して8500億円、純損失は1130億円拡大して5500億円となる見通し。子会社のダイハツ工業、日野自動車を含む連結販売台数(中国合弁などを除く)は前期を約100万台下回る650万台とし、北米、欧州、アジアなど海外全地域での販売減を見込んでいる。
為替レートは1ドル=95円、1ユーロ=125円を想定、前期比でそれぞれ6円と19円の円高を予想した。
同日会見した渡辺捷昭社長は「市場や為替の問題はあるが、11年3月期に向けて収益改善策を続ければ(黒字化が)見えてくるのではないか」と説明。自動車市場の見通しについて「将来にわたって縮小することはない。各国の強力な政策が市場の拡大につながるだろう」と述べた。
トヨタが同日発表した09年3月期連結決算は、売上高が前期比21・9%減の20兆5295億円。営業損益は前期の2兆2703億円の黒字から一転、4610億円の赤字となった。
純損益も前期から2兆1548億円減少し、4369億円の赤字。純損益の赤字は50年以来、59年ぶり。
トヨタは当初、09年3月期に1兆6000億円の営業利益を見込んでいたが、昨秋のリーマン・ショック後に、自動車市場が世界規模で縮小。連結販売台数は756万台で、売上高、収益とも過去最高を更新した08年3月期の891万台から135万台の大幅減となった。
【トヨタ自動車の連結決算】 2009年3月末現在の連結子会社はトヨタ車体など529社、出資比率に応じて純損益を連結決算に反映させる持分法適用会社は56社。デンソーやアイシン精機などは持分法適用会社に含まれる。トヨタは2000年3月期から米国会計基準の連結決算を開示(03年3月期まで日本会計基準と併用)しているが、日本基準に比べ連結対象会社が少なくなるなどの違いがある。
2009年3月期連結決算を発表するトヨタ自動車の渡辺捷昭社長=8日、東京都文京区の東京本社で(藤原進一撮影)
◆「対応遅れ反省」
「課題(解決)の徹底度やスピードが十分ではなかった。率直に反省している」
トヨタ自動車の渡辺捷昭社長は8日の決算発表の席上、71年ぶりとなる営業赤字をこう振り返った。
渡辺社長が会見で業績悪化に対する自身の責任について、「反省」との表現で心情を吐露したのは初めて。6月下旬の退任を控え、社長として臨んだ最後の決算会見を反省の言葉で締めくくった。
「足元を固めながら成長していこうと、社内に言い続けてやってきたつもりだったが、結果として今回の決算が出た」と渡辺社長。「もっと対応を徹底し、スピードを上げられていればここまでは至らなかったかもしれない」とも語り、対応の遅れを事実上認めた。