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http://www.47news.jp/CN/200905/CN2009050701000944.html
【ニューヨーク7日共同】経営危機の米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)が7日発表した2009年1−3月期決算は、世界的な自動車不況の打撃による販売低迷から売上高が前年同期と比べほぼ半減し、純損失は59億7500万ドル(約6000億円)となった。四半期ベースの赤字は7期連続。手元資金の流出は102億ドル(約1兆円)に達した。前年同期は約33億ドルの純損失だった。
政府が定めた再建計画の見直し期限を6月1日に控え、極めて厳しい経営状態が浮き彫りになり、米大手クライスラーに続き、経営破綻に追い込まれるとの懸念が強まった。
売上高は前年同期比約47%減の224億3100万ドル。景気後退や金融危機の影響により、主力の北米市場で、燃費効率が劣るピックアップトラックなど大型車を中心に販売不振が深刻化し、新車販売が急減。北米市場のシェアは17・9%と20%を割った。
堅調だった南米なども落ち込みが目立ち、世界販売台数も約28%減の約161万6000台だった。在庫調整のため世界生産を約40%減らした。
クライスラーが4月末に連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請したほか、フォード・モーターも1−3月期決算で約14億ドルの純損失を計上。米ビッグスリー(大手3社)の衰退は雇用悪化などにつながるため、今後も米経済の重しとなりそうだ。
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コメント
今日の東京市場は、ひとつのドラマを作ったようです。連休中のNYダウの上昇から日経平均400円以上の上昇となり、どのニュースにも景気底入れ発言のような言葉が目立ち、麻生政権にとっても今後の選挙態勢にいい風が吹きそうな感じです。
連休前に買いポジションを整理した投資家もいると思います。事実、過去日本の連休中に大きな資金が市場で動き、嫌な思いを過去した投資家も多く、今のような景況では、そうすることが安全策として大切なのかもしれません。
しかし、昨年の大きな暴落からの戻りとして相場を検討するとどうも戻りが小さく感じられ、連休前に買いポジションを増やしていたことが、今回の益となりました。
そこで、今後果して本当に株式市場は、上昇となるかという疑問がおきます。
しかし、市場とは裏腹に実態経済の悪化は、現実のものとなり、いつ市場がそのことに反映するかというのが今後の動きかなとも感じます。
日本の大中企業に対して、政府自らが公的資金で援助しています。恐慌となるときは、最後の貸し手がいなくなるときですが、今や最後の貸し手が出動しており、経団連中心企業である自動車、電気関係の企業には、消費対策として短期間ではありますが、消費者に補助をだして消費を促しています。
しかし、資金を企業に提供するのはいいのですが、世界の大手企業と違い、日本企業の大手は一向に変化をしていません。雇用の変化がないというのが、今後大きな弊害となるのかもしれません。
非正社員は、即座にリストラをしていますが、正社員に関しては、ほとんど手をつけていないと言っていいような状況ではないでしょうか。最後の貸し手が手を差し伸べている間に、大規模な正社員のリストラをしなければならないのですが。
政府は、そのような正社員の受け皿となる事業拡大に資金を使うべきであり、既存の大手企業およびその系列の下請け会社を助けることよりも重要だと感じるのですが。
ある大手企業の幹部とよもやな話をしていましたら、今だに高給をもらいながら、仕事は、インターネットサーフィンをして時間を潰している正社員も数多くいるという話を聞き、危機感のない大手企業があるという状況もあり、それとは反対に、ある講演会で大手企業の経営者が、自ら来年は、どうなるかわからないと不安を抱いている経営者もいるという話も聞き、真実は実際は先がどの企業も見通すことができないというのではないでしょうか。
株式市場などの相場世界にしても、周囲が盛り上がるような話題が出る時が、高値となり、冷静に実態経済を見つめなおすとそちらに近づく動きとなるのかもしれません。
休み明けの木曜日に日経平均高値ができたことで、その日に今後の株式市場を検討することも大切なのかもしれません。私もそう考え再度市場を見つめなおすことにしました。
ファンダメンタルな動きからリアルエコノミに相場が変わるかもしれません。
米国市場の話なども聞いていますと、さらなる金融危機が渦巻いているともいわれており、今日の朝のストレステストなどは、さらなる悪化材料は出ないと思いますが、隠れた問題が噴き出すこともあるかもしれません。
政府が資金をだしてさらなるバブルを起こそうとしていますが、資金の使い道をまちがえるとその後遺症が、とてつもないものに変わる可能性として現れるのかもしれません。
ただ、株価が下げて利益を上げるよりも、上昇して利益をあげるほうが何故か気分がいいようです。上昇というのは、景気対策にとって最良の薬なのかもしれません。