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(回答先: 米当局、大手金融機関への「ストレステスト」を開始 投稿者 新世紀人 日時 2009 年 4 月 30 日 15:40:29)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/reuters/20090415/191963/
焦点:米銀ストレステスト、政府の秘密主義に不満の声
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[ニューヨーク/ワシントン 14日 ロイター] 米国の大手銀行を対象に現在、ストレステスト(健全性審査)が実施されている。米政府は審査対象の銀行に対し結果を開示しないように要請しており、投資家への情報提供に消極的な政府の姿勢について批判的な見方も出ている。
政府は審査結果の開示方法について、これまで明確に示していない。
ある関係筋によると、米財務省と米連邦準備理事会(FRB)は、銀行から審査結果が無秩序に漏れ、市場が混乱する事態を警戒。銀行に対して、ストレステストの結果を公にするのを今は控えるよう要請した。
ただ、一部の専門家の間からは、ストレステストをめぐる秘密主義に不満の声もある。専門家は、銀行が情報を開示しなければ、企業による投資家へのディスクロージャー(情報開示)規定に反すると主張する。
カリフォルニア大で証券法を専門とするロバート・ヒルマン教授は「規制当局はこの75年間、投資家には情報が必要との立場だった。それが今や方向転換し、投資家は情報の扱い方を知らない、と言っている」と述べた。
問題は、ストレステストの法律上の位置付けだ。銀行の検査であれば結果を開示できないが、逆に、重要要件にあたるならば開示が義務付けられる。銀行に対する当局の指示は、この点について一貫していない。
ペンシルベニア大のジル・フィッシュ法律学教授によると、重要要件とは「投資家が通常、知りたいと考える極めて重要なこと」。ただ、合併交渉や製薬会社の臨床実験の途中結果、大手銀行に要求される財務審査の暫定結果など、開示が必要なのかの判断が微妙なケースもあるという。
それでも同教授は、問題の重要性が十分に高いならば、情報は開示すべきだと主張。「今回の危機が発生したのは、金融機関がリスクなどの開示を怠ったから」とし、銀行をめぐる情報開示の重要性を指摘した。
<当局は結果開示に伴う混乱を警戒>
今年2月に実施が発表されたストレステストは、銀行の資本水準が適切かどうかを判断することが目的。資本増強が必要と判断された銀行は、6カ月の猶予が与えられ、民間投資家からの資本調達を図る。民間から調達できなければ、政府から新たな資本注入を受けることになる。
財務省は、大手銀行の決算発表がほぼ終わる4月24日以降に、ストレステストの全体の結果のまとめを公表する見通し。関係筋によると、当局は、テストの手法やその解釈方法に関する説明書も準備している。
関係筋によると、財務省とFRBは、銀行に対して、決算発表の際にストレステストに言及しないよう要請した。当局は、審査結果が良かった銀行がそれを開示すれば、他行についても開示圧力が高まる、と警戒。銀行がさまざまな形式で開示することによる混乱も懸念している。
これまでのところ決算では、ストレステストに関する言及はほとんどない。メットライフはテストへの参加を確認したが、詳細には触れていない。またゴールドマン・サックス・グループは、50億ドルの増資について、「規制当局が認可し、かつストレステストの結果でに確認されれば」、調達した資金で公的資金を返済する、と発表した。
ゴールドマンの広報担当者は、ロイターに対し、同社が発表で使った文言は当局に指示された、と明らかにした。同社はストレステストやその結果について、これ以上コメントすることはできない、としている。
サンドラー・オニール・アンド・パートナーズの株式アナリスト、ケビン・フィッツシモンズ氏は、ストレステストの結果開示が十分でない場合、投資家は銀行を評価する上で様子見姿勢をとるだろう、と指摘。
同氏は「ここ数日、銀行株は乱高下している。情報が不十分なら、相場はその日の地合いに左右され、ボラティリティが高まる」と述べた。
一方、法律事務所ツィッカーマン・スベーダーの弁護士、エバン・スチュワート氏は、当局が暫定結果を発表し、その結果を後で変えることがあれば、混乱はさらに深まると話す。「プロセス自体が新しいため、当局はストレステストをテストしている状況。誤解を与えかねない不完全な情報を開示するよりは、口をつぐんでいるほうが良い」と述べた。
(Martha Graybow記者、Karey Wutkowski記者;翻訳 吉川彩;編集 村山圭一郎)
※(aya.yoshikawa@thomsonreuters.com; 03-6441-1378; aya.yoshikawa.reuters.com@reuters.net)
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