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米モルガンSのローチ氏:中国のGDP統計、内容精査の必要あり
4月17日(ブルームバーグ):
モルガン・スタンレー・アジアのスティーブン・ローチ会長は16日、ブルームバーグのトム・キーン、ケン・プレウィット両記者のインタビューに応じ、中国経済について次のように語った。
◎中国の経済成長率について:
「政府の景気刺激策が現在、銀行融資の増加をもたらしている。7−12月(下期)には固定資産投資が大幅に回復すると期待され、同国政府には極めて強気で楽観的な成長率目標を達成する余地が生じている」
「しかし、GDP(国内総生産)統計の数字は慎重に見なければならない。中国のGDP統計は前年比で示されるが、米国と同様に前期比年率を採用すると、中国は過去2四半期、平均でわずか2%の成長にとどまっている」
◎中国政府の目標について:
「政府は今年の成長率目標8%の達成を掲げ続けるだろうが、それには年内残る3四半期に平均12−13%程度の成長が必要で、現在の世界経済の環境では極めて難しい」
◎アジアの問題点について:
「アジア諸国は極端に輸出に依存している。アジアの主要経済国ほとんどは中国が最大の貿易相手国であり、中国経済の停滞が続けば同様に低迷すると考えていい。従って、日本、韓国、台湾からASEAN(東南アジア諸国連合)諸国にいたるまでアジアの国・地域にとって、これは非常に問題だ」
◎世界経済との関係について:
「(中国は)輸出主導の経済だ。21世紀に入って真に成長しているのは輸出分野のみで、GDPに占める割合は20%から36%に拡大した。その他の分野は横ばいか、低下している」 「世界中の需要が低迷している場合、輸出主導型の経済はどうやって世界が救えるというのか。筋が通らない」
◎人民元について:
「(中国が)輸出主導型の経済であり続ける限り、世界経済が不安定な中で、自国通貨の急激な上昇を容認することには極めて消極的だろう。自国通貨の上昇は、GDPに対する輸出の寄与を押し下げるだけだ」
――Editors: Michael Dwyer
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003011&sid=aXQjBXDPSJt4&refer=jp_asia