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(回答先: <税金泥棒は許さない!>米下院がAIG賞与への課税法案可決、税率90%【ロイター】 投稿者 gataro 日時 2009 年 3 月 20 日 10:13:24)
アメリカの活力はまさにこれだ。米国の覇権の消失はまだ30〜50年先かもしれない。
サブプライムローン問題発生の1年前、2005年8月シカゴ大学教授IMFチーフエコノミスト(当時)ラグー・ラジャン氏の論文「金融システムの発展は、世界をより危険にしたか」(発表場所グリーンスパンの花道を飾るカンザスシティ連銀主催シンポジウム)のなかで「プリンシパル・エージェント問題」(金融機関:エージェントの得る報酬は、平均を上回る利益に対しては極めて感応的であるのに、損失に対してはさほど感応しない)をとりあげ、金融機関の報酬体系を改めるべきだとサブプライムローン問題発生以前に今日の危機発生が予測していた。金融機関の報酬体系の歪みが金融機関の過剰なリスクテイクを招き、今後危機が発生するのではないかと、グリーンスパンの自由市場経済容認論に対し警告を発していた。
今日のAIG賞与問題のスピード対抗議案可決もそういった議論が先行され問題点を指摘していたためであり、この素早い対応は一朝一夕でなしえたものではない事をご留意願いたい。米国の底力は、我々が思っている以上にあると考えるべきと思う。米国を軽率に侮るなかれということだろう。
日本や欧州での議論は狭い官僚とアカデミズムの村社会にすぎないが、米国の裾野は広く、サブプライムローン問題発生以前に、金融危機を警告していた学者は数多い。しかもラグー・ラジャン氏はインド系、同じくゲーム理論の研究を金融理論に当てはめグリーンスパンを当時批判したのは韓国系のプリンストン大学教授ヒュン・ソン・シン(イギリス生まれ)。米国は移民により命脈を保っており、今回の金融危機も乗り越えられる可能性も十分にあると思うべきです。