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2009年03月18日
金融情報(社債市場関係者の見方)
米社債市場関係者は、現在の社債市場の状況は米国企業収益が1940年代の水準に落ち込むことを示唆し、それによって株価は一段安(10〜15%安)になるとの見方をしています。
【ムーディーズ・インベスターズ】のジョン首席エコノミストは「今後スプレッドが現在の600BP水準でとどまり、この春の後半までに縮小しないとしたら非常に憂慮すべき」とし、「このスプレッドは金融セクターに依然として大きな圧力があることを示唆している」とし、更に、「依然として拡大化しているスプレッドは、収益の一段の悪化を警告しており、収益悪化で企業利益率(除く金融)は1940年代以降最低になる可能性がある」との見方を示しています。
また、別の専門家は、高水準の社債利回りは、企業収益の悪化や破たんの増加につながる可能性があり、結果、株安になるとの見方もしており、ノーザン・トラスト・カンパニーの首席エコノミストは「われわれは第2次世界大戦後最悪のリセッションにあり、企業収益は落ち込んでいる」と述べ、米株価はさらに10─15%下げる可能性があるとの見方も示しています。
今は株価は買い上げられていますが、株式市場よりはるかに巨大な市場である【社債市場】では、今後の景気の一段の悪化、企業業績の悪化、株価の下落を示唆していると専門家はみているのです。
経済速報(無配企業の増加)
電子部品大手の【アルプス電気】(売上5400億円、連結従業員41,000人)は今期の業績を再度下方修正し、2月時点で予想した最終損益赤字530億円を140億円追加し最終的には赤字が670億円に達すると発表し、配当金は期末無配となり、年間10円(前期は20円)となるようですが、来期も赤字になる予想であり、来期は無配となるはずです。
今回の業績下方修正ですが、わずか1ケ月半で140億円も赤字が膨らんでいるものですが、今後かなりの規模の工場閉鎖・人員削減に踏む込むことになる筈です。
同社は連結剰余金が1300億円あり、今回の670億円の赤字で半分吹き飛ばしましてもさほど影響はありませんが、現預金は800億円程しかなく、現時点で880億円近くある有利子負債が今後急増することもあり得、今後の経済状況次第では経営に重大な疑念が出てきます。
経営者はかなりの規模のリストラ等を行い、固定費の削減に入りませんと、会社存亡の危機に直面することになります。
かつては2000円を超えていた株価もいまや300円台に凋落しており、今期赤字・無配に転落します【三井ハイテック】社のように5月ごろから受注が回復し、
今年11−来年1月期には通常の7割に回復するであろうという楽観論に浸ってはいては会社をつぶすことにもなりかねません。
*もっともこの【三井ハイテック社】は剰余金が226億円あり、事実上の無借金であり、今回の赤字(49億円)でも経営は微動だにしませんので、楽観論に浸っていられるのも事実です。
無配企業が急増している中、株式市場は年金資金等による<買い上げ>に<個人の便乗買い>もあり上昇していますが、この<宴のつけ>は高くつくことだけは確かです。
nevada_report at 13:04
経済速報(ETF買い取りは必要なし:株式買い上げ成功)
今、株式市場は年度末買い上げラリーとなっており、3月平均7500円はほぼ達成できたと見られており、昨日柳沢氏(自民党国際金融危機対応プロジェクトチーム座長)は「3月末の株価も安心できるので、検討されてきたETF購入は必要ない(極めて難しい)」と発言しており、政府の希望通り、株価買い上げが達成できたとしています。
<実際の発言>
「金融情勢は安心出来る状態にはほど遠いというのが我々の認識だが、年度末については何とか峠を超えられるというところ」
このような中、外資系金融機関の【高給取りサラリーマン】の解雇が進んでおり、昨年末で3,000人を超えているとされており、現在では更に膨らんでいると見られています。
更に今回の株価上昇が3月末(実際には金融サミットの4月2日)と金融専門家の間で見られていることもあり、4月以降には桁外れの解雇となり、高級賃貸マンション・高級レストラン・高額商品の消費は更に落ち込むことになるのは必至です。
株の買い上げは成功しましたが、景気の悪化は進んでいます。
http://blog.livedoor.jp/nevada_report/