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米AIG、解雇予定の職員に総額5700万ドルの「慰留金」予算を確保
3月17日(ブルームバーグ):米保険大手のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は解雇予定の従業員に「慰留金」として5700万ドル(約56億円)の予算を確保していたことが明らかになった。同社は政府から1730億ドルの支援を受けながらも、ボーナスを支給していたとして非難を浴びている。
同社は2日付の提出文書で、10億ドルの慰留プログラムの一環として、解雇予定の従業員向けの支払いを開示した。オバマ大統領は16日、同社を破たん寸前にまで追い込んだデリバティブ(金融派生商品)部門の職員に1億6500万ドルのボーナスを支給していたことを激しく非難。ニューヨーク州のクオモ司法長官はボーナスが支払われたとされる従業員に関する情報を請求、召喚状発行を裁判所に指示することを明らかにした。
下院監視・政府改革委員会のカミングス議員(民主、メリーランド州)は「会社が瀕死の状態にあるのに10億ドルの慰留金を支払うのはばかげている。解雇を予定している従業員に支払うのはなおさらこっけいだ」と述べた。
「解雇予定の従業員」に対する費用の開示は、AIGが人員削減を予定している示唆とも考えられる。当局への提出文書によると、同社は昨年、11万6000人の従業員を維持した。米政府が昨年9月に救済したAIGは、10−12月(第4四半期)に米企業としては史上最大の四半期赤字を記録した。
AIGの広報担当者、クリスティーナ・プレット氏は「リストラの一環として、最終的には人員を削減するが、今の段階では事業継続や一部の事業縮小にそれらの人材は不可欠だ」と発言。「これらの職にとどまることが不透明な将来を示唆していることは明白で、退職の動機になる。そのような重大な職を担う人材を引き止めるため、慰留金を支払っている」と説明した。
2日付の提出文書は総額5700万ドルの慰留金が何人に支給されるかには言及していない。
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:ニューヨーク 千葉 茂 Shigeru Chiba schiba4@bloomberg.net Editor:Akiko Nishimae 記事に関する記者への問い合わせ先: Hugh Son in New York at hson1@bloomberg.net
更新日時 : 2009/03/18 03:43 JST
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003017&sid=avyVAZZo0yT4&refer=jp_news_index