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【外国為替市場概況】ドルほぼ全面安、リスク志向の浮上で(日本経済新聞)
トロント(ダウ・ジョーンズ)4日の外国為替市場では、輸出大国の一つ、中国の景気回復への期待から世界的にリスク志向が高まったため、ドルは円に対して続伸したものの、ユーロなどの高リスク通貨に対しては下落した。
この日発表された中国2月の製造業PMI(購買担当者景気指数)が3カ月連続の上昇となったことに加え、5日に開幕する中国の全国人民代表大会(全人代)で追加景気対策が発表されるとの期待も高まった。
これを材料に、上海株式市場の上昇が世界へ広がり、中国の需要増への見込みから原油やそのほかの商品価格も上昇した。
結果として、4日に発表された米国の経済指標が悪化したにもかかわらず、世界的なリスク回避志向は後退した。米2月のADP雇用推計によると、非農業部門就業者数は69万7,000人の減少となった。また米連邦準備制度理事会(FRB)が4日に発表した地区連銀景況報告(ベージュブック)では、景況悪化が続き、2009年末ないし2010年初めまで景気回復は望み薄であることが明らかとなった。
世界市場に楽観論が広がったことで為替市場では典型的な反応がみられ、15週ぶりの高値をつけていた安全通貨のドルが反落し、ユーロに対して下落して取引を終えた。
ドルと同じく円も下落し、ドルに対して4カ月ぶりの安値を更新した。
円とスイスフランは、世界的な経済危機が進むにつれ、これまでの安全通貨としての地位をドルだけに譲っているようだ、とカスタム・ハウスの外国為替取引部門バイスプレジデント、マーク・フレイ氏は指摘した。
ドルは4日、オーストラリアドルやカナダドルなど商品通貨の多くに対して、日中の大きな下げを一部しか解消できなかった。
「この日の市場はリスク選好に傾いていた。そのため、リスク志向と密接に関連しているオーストラリアドルやカナダドル、ノルウェークローネが買われた」とナショナル・バンクの外国為替部門マネジングディレクター、ジャック・スピッツ氏は述べた。
オーストラリアドルは、オーストラリア2008年10-12月期の国内総生産(GDP)が8年ぶりにマイナス成長となったにもかかわらず、上昇した。
カナダドルも前日終値の1米ドル=1.2902カナダドルから1.2734カナダドルまで上昇した。3日のカナダ銀行(中央銀行)の利下げで、米ドルはカナダドルに対して4年ぶりの高値をつけていたが、米ドルの上げはすべて解消された。
5日の材料の中心は、欧州中央銀行(ECB)や英中銀イングランド銀行(BOE)の金融政策会合となるだろう。どちらも0.50%の利下げが見込まれている。
BOEはまた、公共債や民間債の買い取りを通してマネーサプライを1,500億ポンド程度拡大する、いわゆる量的緩和政策を初めて実施すると予想されている。
NY市場終値 4日16時50分 (3日16時50分)
ドル 98円99-03銭 (98円15-18銭)
ユーロ 1.2654-60ドル (1.2555-59ドル)
英ポンド 1.4193-98ドル (1.4048-51ドル)
スイスフラン 1.1680-83フラン (1.1758-64フラン)
ユーロ 125円29-34銭 (123円26-29銭)
豪ドル 64円29-33銭 (62円55-59銭)
英ポンド 140円50-59銭 (137円86-95銭)
カナダドル 77円64-71銭 (75円89-96銭)
NZドル 50円05-13銭 (48円57-63銭)
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