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2009/3/3 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/68344
海の向こうでやられることに振り回されっぱなしだ。
経営難に陥って身売り先を探している世界最大手の米保険会社AIGが、突如、「米国以外の一部生保事業の譲渡」を米国政府に持ちかけたことで、買収に手を挙げていた外資系生保、そして契約者の間で不安が広がっている。
日本にはAIGグループの生保子会社として、アリコジャパンやAIGエジソン生命、AIGスター生命の3社がある。27日にAIGエジソンとAIGスターの買収最終入札が行われる予定だったが、急きょ、ストップ。関係者は怒り心頭だし、契約者はどうなってしまうのか訳が分からないと戸惑いを隠せない。
事情に詳しい大手生保関係者が言う。
「今回の話は、米国のAIGが生保子会社をできる限り高く売るために練った作戦です。譲渡といっても米政府は一時的に預かるだけで、いずれ民間生保に売却します。その際、米政府はAIGにつぎ込んだ公的資金を上乗せした金額で売却する。現在の買い手有利の状況では、叩かれて安くなるだけですから、AIGにとって都合がいいわけです」
問題は契約がどうなるかだ。3社で合計694万人もの契約者がいる。AIGグループの保険の特徴は、アリコジャパンのように安い保険料でお得な保障を得られる点にあるから、この契約が守られないと困る。
「契約内容を継続することが入札の前提条件なので、他の生保に買われても契約内容が変わることはありません。言うまでもなく、譲渡される米政府は契約内容を順守するので心配はいりません」(前出の大手生保関係者)
契約者は安心してよさそうだが、とはいえ日本人の個人情報がアメリカ政府に握られるのはイヤな話だし、いつまでも身売り先のことでヤキモキするのはもうご免というのが正直な気持ちだろう。大量の解約が始まらなければいいが……。
(日刊ゲンダイ2009年2月28日掲載)
2009/3/3 10:00 更新