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2009/2/28 10:01
http://netallica.yahoo.co.jp/news/68006
社債を対象に取引されるCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)市場で、発行企業の信用度を測る目安とされる「スプレッド」(保証料率)が拡大している。企業の倒産リスクが高いほど、このCDSスプレッドは高くなる。企業業績が急激に悪化し、倒産も急増しているだけに、年度末に向けリスク懸念がますます高まるのは確実だ。
CDSは、リーマン破綻のキッカケになったとされ、昨年一気に注目を集めたが、今年に入ってそのスプレッドがさらに上昇している。代表的なCDS指数である日本企業50社を対象にした「iTraxx Japan」は、24日は4・7357%。年初は2%台だったから、わずか2カ月弱でリスクが倍に上昇したことになる。50社は日本を代表する名だたる大企業ばかりだ。
「先週末には一時、5%を超えるところまでスプレッドは拡大しました。今年に入ってまだ2カ月しか経っていないのに、上場企業の倒産はSFCGまでで既に10社。つまり毎週1社以上つぶれていることになります。それだけ市場は倒産リスクに敏感になっている。年度末に向け、簡単にはタイト化(スプレッドの下落)しそうにありません」(新光証券エクイティストラテジスト・瀬川剛氏)
信用リスクの悪化は、個別企業のCDSでも明らかだ。東京金融取引所が毎日公表しているCDS参考値を昨年12月と比較すると、驚くほど上昇している。通常、2%以上が危険水域といわれるが、2%を超える企業は参考値が出ている全128社中、半分以上の69社。さらに現在のCDS指数が5%を上回る企業は23社もある。
業種別では、「アイフル」「武富士」「オリックス」といった、大手金融機関の傘下に入っていない独立系ノンバンクが相変わらず高い。目立つのは「丸紅」や「伊藤忠」など商社の急上昇。今月、テレビ事業からの撤退を発表した「パイオニア」は4倍強の22%にまで上昇した。
もちろんCDSが上昇したからといってすぐに倒産するわけではないが、半分が2%以上というのは異常。いよいよ“3月危機”が現実味を帯びてきた。
【主要企業のCDSスプレッド】
◇企業名/(2009/2/24)/(2008/12/18)
◆アイフル/37.8000/28.5000
◆武富士/34.5000/25.1400
◆パイオニア/22.8750/4.9333
◆オリックス/19.2500/13.2750
◆ソフトバンク/17.1000/10.1875
◆日本航空/16.9125/15.5000
◆西松建設/16.2500/5.1480
◆プロミス/13.6250/12.2000
◆丸紅/12.4000/4.0555
◆荏原製作所/12.0000/5.8250
◆大成建設/11.9300/4.8500
◆IHI/11.0500/4.4625
◆全日本空輸/10.0600/9.0625
◆アコム/8.4250/9.0400
◆鹿島建設/8.4000/3.8125
◆伊藤忠商事/7.7500/3.7500
◆住友不動産/7.2000/5.4625
◆クレディセゾン/6.8333/5.5333
◆日産自動車/6.8178/5.3400
◆NECエレクトロニクス/6.7333/3.8167
◆東芝/6.5496/3.7648
◆大林組/5.7500/2.2000
◆損害保険ジャパン/5.1900/3.2800
(東京金融取引所公表、単位は%)
(日刊ゲンダイ2009年2月25日掲載)
2009/2/28 10:01 更新