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http://netallica.yahoo.co.jp/news/67921
米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)が日本時間26日夜に発表した2008年通年決算(暫定)は、最終損益が309億ドル(約3兆円)の巨額赤字だった。手元資金の流出も依然として続いており、政府による継続的な融資がなければ経営が成り立たない状況となっている。米国の象徴とされてきたGMは経営破綻の瀬戸際に立たされているようだ。
赤字額は、07年の433億ドルに次ぐ過去2番目の大きさ。最終赤字は4年連続となった。これを受けて、08年末の債務超過額は861億ドル(約8兆4000億円)と07年末の2倍以上に大幅拡大した。
手元資金の流出も続いており、08年10−12月期は62億ドル(約6000億円)を消費。ワゴナー会長兼最高経営責任者(CEO)は「08年は特に後半が極めて厳しい市場環境になった」と振り返ったうえで、「09年も困難な状況が続くと予想されるため、リストラ断行のペースを一段と速めている」と語った。
GMはすでに米政府から134億ドル(約1兆3000億円)の融資を受けているが、さらに166億ドル(約1兆6100億円)の追加融資を求めている。GMは追加の融資が受けられない場合、資金が枯渇する恐れがあり、監査法人は同社の生存能力に疑問を呈するだろうと指摘。崖っぷちに追い込まれていることを認めている。
ただ、追加支援があったとしてもGMの未来はおぼつかない。GMは追加融資を得たうえで今後2年間で黒字化を目指すとしているが、この方針は「楽観的すぎる」(米アナリスト)との見方が大勢だ。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、GMやクライスラーが日本の民事再生法に相当する連邦破産法11条を申請する確率を実に70%とみている。
米政府は3月末をめどにGMへの追加融資の是非を判断するが、情勢は微妙。GM自体も「最後の選択肢」としつつ、連邦破産法11条の申請を視野に入れている。
オバマ米大統領は24日の施政方針演説で、ビッグスリー救済に前向きな姿勢を示したが、「悪い習慣を保護してはならない」とリストラの徹底を求めている。債務圧縮をめぐる債権者との交渉も難航するなど再建にむけた課題は山積しており、3月末に向けて緊張感が高まりそうだ。