★阿修羅♪ > 国家破産61 > 686.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
2009/2/27 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/67866
SFCG(旧商工ファンド)の破綻が引き金となって、ノンバンク全体が大揺れだ。
23日の株式市場ではノンバンクの資金調達を懸念する観測が広がり、アイフル、武富士、NISグループ、ロプロ、オリックスが、一時、年初来安値を更新した。
東京商工リサーチ統括部長の友田信男氏が言う。
「SFCGの倒産は貸金業、ノンバンクへの警鐘です。ことにメガバンクなどの後ろ盾がない独立系ノンバンクの資金調達が心配です」
消費者金融やカード会社などいわゆるノンバンクは、ここ数年で次々と大手金融機関の系列下に収まっていった。しかしいまだに独立を貫く会社もある。
「独立色が強いのはアイフル、武富士、オリックスで、今後、資金調達が困難になる場面が出てくるかもしれません。3社とも年初来安値更新ですから、マーケットは敏感に反応したことになります」(金融ジャーナリスト)
東証に「日々公表銘柄」という開示情報がある。信用取引が過熱気味になった銘柄の信用残高を毎日公表するものだが、先週末の20日にオリックス、23日にはアイフルが指定された。
「アイフルの株価は昨年1月に付けた高値2305円に比べて、現在の株価は20分の1以下の水準で、オリックス株も昨年6月の高値2万1240円の10分の1。さまざまな思惑で売買が活発になっているのです」(前出のジャーナリスト)
オリックスは「かんぽの宿」問題で揺れているが、株価も暴落中なのだ。
ジャーナリストの有森隆氏が指摘する。
「近ごろ宮内義彦会長が社内でかなり檄を飛ばしていると伝わってきます。周囲もボスの反応にピリピリのようです。オリックスは宮内人脈を駆使したM&A戦略で事業を拡大し、連結関連会社は300社を超えます。現在の経済環境では、資産圧縮が急務でしょう」
昨年、オリックスは業績悪化の続くマンション大手の大京やジョイント・コーポレーションに資本参加した。有利子負債も膨らみ08年9月中間期には5兆7707億円に達している。他社に比べ、その額は膨大だ(別表参照)。
SFCG倒産で、ノンバンクの資金調達は一段と厳しさを増すことになる。独立系の今後が心配だ。
◇社名/有利子負債/株価
◆クレディセゾン/16、411/627
◆オーエムシーカード/4、309/143
◆アイフル/11、719/107
◆ポケットカード/1、397/227
◆武富士/4、727/393
◆シンキ/736/100
◆イオンクレジットサービス/5、802/804
◆NISグループ/1、078/16
◆アコム/8、572/2570
◆プロミス/11、463/1396
◆ロプロ/258/13
◆ジャックス/10、528/158
◆オリエントコーポレーション/9、010/74
◆セントラルファイナンス/4、588/124
◆アプラス/3、971/32
◆オリックス/57、707/2060
有利子負債は08年度中間期ベース=単位億円、株価は23日終値=単位円
(日刊ゲンダイ2009年2月24日掲載)
2009/2/27 10:00 更新