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(回答先: AIG、アリコなど譲渡か 債務圧縮で米政府に(共同通信)保険契約は大丈夫か? 投稿者 近藤勇 日時 2009 年 2 月 26 日 15:05:17)
AIG「値崩れ」どこまで 米国有化案絡み買い手困惑
2009/2/26
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200902260015a.nwc
米保険大手AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)が昨秋に発表した事業売却計画を見直し、一部事業を米政府に譲渡する案が浮上。これを受け、AIGが予定している日本事業の売却も、時期や金額などの条件が大きく変わる可能性が出てきた。AIGエジソン生命保険、AIGスター生命保険の最終入札は27日に行われるが、詰めの段階で先行きの見えない混迷に陥り、関係者は当惑している。
≪足元を見られる≫
エジソン生命、スター生命を一括売却する最終入札には、世界的な保険大手の米プルデンシャルと加マニュライフが名乗りを上げている。また、日本を含む55カ国で生保事業を展開するアリコの入札には、保険大手の米メットライフや仏アクサが名乗りを上げたもようだ。
しかし、AIGが2008年10〜12月期に600億ドル(約5兆7000億円)の最終赤字を計上する見通しとなり、同社が事業売却を急げば売却価格が下がるとの見方が強まった。
昨年10月の売却方針発表時点ではエジソン、スターの2社で5000億円ともいわれた売却価格だが、英メディアは先週、1000億〜2000億円で応札されるとの観測を伝え、業界内に波紋が広がった。売り手側のAIGが交渉を早くまとめようとすれば、買い手側の言い値が通る可能性もある。
これに対し、日本のAIG幹部は「非中核事業の売却を表明したが、まだアジアや日本の売却を一つもまとめていない。日本の優良企業を安値で売ったことが前例になれば、その後の売却に悪影響が出る」と指摘、安値での売却に懐疑的だ。この幹部は、エジソン、スターの最終入札後も条件面での交渉が長期化し売却契約を結ぶまで1〜2カ月かかるとも予想する。
さらに、AIGが事業売却の難航を理由に、米政府に提案したとされる「米国以外の一部生保事業を米政府へ譲渡」という選択肢が、売却交渉の懸念材料となった。その候補について、日本のAIG関係者は「収益の7割が日本であるアリコと、アジア最大生保のAIA(アメリカン・インターナショナル・アシュアランス)」とみている。
≪強まる売却圧力≫
AIGが来週にも発表する08年10〜12月期決算の席で、同社の提案に対する米政府の回答も示されるとみられる。仮に米政府がアリコを国有化しても、株主が変わるだけで保険契約は保護され、売却交渉は継続されるとの見方が強い。しかし、政府に譲渡されれば「債権回収目的という姿勢が鮮明になり、早期の売却圧力が強まる」(国内生保)との指摘もある。
AIGの事業売却は、昨秋より一段の経営悪化と買い手側の体力弱体化と、困難を極めてきた。さらに、米政府による国有化案浮上という「前例のない事態」に、先行きの不透明感は強まるばかりだ。(滝川麻衣子)