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FRB議長「破綻処理制度確立を」 インフレ目標に前向き(日本経済新聞)
【ワシントン=米山雄介】米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は10日、下院金融サービス委員会の公聴会で証言し、金融システム維持に重要な中核金融機関の無秩序な破綻の回避に向け、「強力な破綻処理制度の確立が立法上の最優先課題だと信じている」と述べた。金融安定化策の一環として金融破綻法制の整備を求めた発言で、今後、議論の対象になる可能性がある。
包括的な金融安定化策に盛り込まれた新融資制度の大幅な拡充などで、FRBのバランスシート(貸借対照表)が膨張することについては「FRBの95%の資産は極めて安全だ」と指摘。財務の健全性に問題はないとの見方を示した。
FRBが望ましい物価上昇率を設定して金融政策を運営するインフレ目標の導入について「建設的なステップになる」と前向きな姿勢を強調。当面の政策運営では「金利は事実上の下限に達したが、少なくとも3つの手段を使って信用市場の機能を改善できる」と述べ、短期資金の潤沢な供給、借り手や投資家への直接の融資、長期の証券購入に取り組む考えを示した。(11日 23:51)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090211AT2M1100J11022009.html