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http://blog.livedoor.jp/nevada_report/
2009年02月11日
経済情報（激減しつつある企業利益と悲観論・楽観論）
麻生総理や一部の証券関係者は日本経済を楽観視ており、一部の経済評論家は「まだはもうなり」との言葉で既に最悪期は過ぎたとの意見を述べている事例もありますが、いったいどちらが正しい見方なのか、まず現状を見てみたいと思います。
２００９年３月期（予想） 経常利益−６２．９％、純益−８５．５％
昨年末まではマスコミや専門家達は経常利益の２０％程のマイナスは株式相場に織り込んでいるから「株は買いだ」と述べていましたが、今や経常利益は６０％を超えるマイナスになってきており、純益に至っては９０％近いマイナスに落ち込んできているのです。
これではひっくり返りましても株は買えません。
ある金融機関大手は３月末に日経平均が６，０００円台になりましても、自己資本比率を基準以上に保てるために融資を回収・制限しているとも言われており、今後猛烈な資金回収が見られるはずです。
何せ今は日経平均は８，０００円近辺ですが、ここから２，０００円下落することを想定して収益を考えているのです。
当然持ち株はヘッジしてくるでしょうから、この先日経平均は先物・オプション絡みの売りで急落することもあり得、そうなれば【生保】は致命的な打撃を受けるかも知れません。
何せ、今までの株下落等で大手４社で４兆７０００億円あります準備金から１兆円を取り崩すことになっていると報じられていますが、今後日経平均が６，０００円台に突入すればさらに１兆円以上取り崩すことになり、蓄えがある生保はまだましですが、すでに蓄えがない【三井生命】、【朝日生命】は危機的状況に陥ることもありえます。
更に蓄えがあります【日本生命】も日経平均６，０００円台では、かなり厳しい状況に追い込まれるはずであり、今から益出しを急ぐこともありえます。
また、新幹線の中でも健全性をしきりにうたっています【信金】ですが、体力の弱っています信金４行に資本注入をすると発表しており、今、日本中で猛烈な勢いで不良債権が増えており（金融庁の発表では２００８年９月期の全国銀行の不良債権額は半年前に比べ７％急増の１２．３兆円に達しているのです）、今後、地銀・都銀・信金等の中で、金融庁が見放し経営破たんに陥るところも出てくることは避けられません。
日本の現状は以上のように厳しいものであり、【米国】もＮＹダウの急落のように、「永遠の楽観主義者」と公言するオバマ大統領にこのままいけば、市場は最後通告を突きつけることもあり得ます。
この点につきましては、また別途詳しく解説させて頂きます。
金融危機情報（オバマ人気の失墜と引き金）
【ＮＹダウ】は３８１ドル余り急落し（−４．６％）、中国人が喜ぶ＜８＞数字並びとなる７，８８８．８８ドルで終わっています。
＜データ＞
ダウ平均 −４．６％
Ｓ＆Ｐ −４．９％
ナスダック −４．２％
英国ＦＴ −２．１９％
ドイツ −３．４６％
【ＮＹダウ】は４００ドル余りの急落となっているもので、オバマ大統領への期待が急速にしぼんだ結果となっています。
先般も記載しましたが、オバマ大統領が”金融村の住民”を徹底攻撃していたことに対して、ここにきて”金融村”から手痛いしっぺ返しを受けているもので、今後、”金融村”がもはやこれ以上政府の支援は期待できない、自分たちの身は自分たちで守ると決めれば、後は”金融村”の住民達は一斉に金融市場から逃げ出すことになります。
残されるのは膨大な金融資産を預けた一般人となり、行き着く先は【金融崩壊】です。
その典型例が【ＡＩＧ】です。
株価は終値でも１ドルを割り込み（９２セント）、円換算で８３円で終わっています。
保険契約者は最悪の場合、後は野となれ山となれという状態に追い込まれるでしょうが、その前に経営陣・管理職は自分たちの保険は解約し（そもそもＡＩＧ保険に加入していないかもしれませんが）、退職金を受け取って辞めて手にした資金で現物を購入する契約を結んでいるかもしれません。
次回、【ＮＹダウ】が５００ドル〜８００ドル以上暴落した際には、何度も指摘しています【金融崩壊第２幕】が本格化し、最後の【金融崩壊第３幕】に向けて猛烈な勢いで進みます。
既に、ワールドレポート２００９年新年号で指摘しました【白熊（ロシア）危機】が勃発してきており、お膳立ては揃ってきており、いつ、誰が引き金を引くかになってきています。
nevada_report at 08:50
2009年02月10日
金融情報（ふらつきはじめた株式市場と外人）
日経平均も含め、世界の株式市場がふらつき始めており、非常に危険な状態になりつつあります。
日本の株式市場をみますと、【日経平均】は２３円安となり７，９４５円で終わっていましたが、８，０００円を超えると大口の売り物が入り、これらは外人売りとみられており、今や外人が猛然と日本株を売り越しているのです。
マスコミ等では外人投資家は「日本株は割安」と述べていますが、実際には「売りたい強気」であり、コメントを見て買ってくる日本人がいれば待ってました、とばかりに売り物をぶつけてきています。
１月の【証券投資】内訳が発表になっておりますが、これを見ますと以下通り、大幅な売り越しとなっているのが分かります。
＜売り越し額＞
株式 １兆 ４９８億円
中長期債 １兆２７３５億円
短期債 ２３９８億円
合計 ２兆５６３２億円
株式だけでなく債券も売り越しており、まさに外人は売りオンパレードとなっているのです。
この外人の動向をホテル稼働率から見てみますと今の状況がよく分かります。
＜１月の稼働率＞
帝国ホテル ５９．６％（１９８６年の５８％以来の低水準）
オークラ ４５．０％（過去最低）
ニューオータニ ３７．０％
まさに外人の利用が激減しているのです。
勿論、これらの高級ホテルは日本人も使いますから、この低水準が全て外人の影響とは言えませんが、減少した分の大方は外人と言われており、外人はいまや日本よさようなら、となっているのです。
因みに、高級外国人ならまず宿泊しないビジネスホテル（都内）の平均稼働率は昨年１２月は７５％となり、過去５年間で最悪となっていると言われていますが、高級Ｈ外国人をターゲットにしていない分、まだ傷は浅いと言えます。
外人による膨大な株・債券の売り越しに始まり、ブルンバーグの日本語放送の中止、高級ビジネスマンの訪日の取りやめ等々、日本は一体国際社会でどのような生き方が出来るでしょうか？
nevada_report at 21:22
経済速報（異例の７００億円倒産）
【富士通】が出資しています【スパンション・ジャパン（福島県会津若松市）】が負債総額７４１億円を抱え東京地方裁判所に会社更生法の適用を申請し、事実上倒産しています。
この【スパンション社】本体には富士通が１０％、アドバンスト・マイクロ社（ＡＭＤ）が１０％弱出資しており資金繰りに問題が生じるような会社ではありませんが、金融危機の拡大で資金難に陥ったもので、日本でも徐々に今回の世界的金融恐慌の影響を受ける大企業が出てきているのです。
政治が機能していない間に、日本の実体経済は悪化の一途を辿っており、今後政治不況の影響をまともに受ける超巨大企業が出てくるかもしれません。
＊現在倒産が噂されています超大型企業名につき、【限定情報】にてお知らせします。
実際に倒産となればメインバンクの決算が問題になりますので、ぎりぎりまで支えるでしょうが、資金繰りが今や逼迫しており、一部のマスコミは倒産の予定稿を作成済みとも言われています。
上場企業がばたばたと倒産する悪夢のような状況が近々見られるかも知れません。
nevada_report at 15:37
金融情報（ＥＴＦ償還と金価格）
今、世界的に金（ゴールド）が買われていますが、その買い主体に「ＥＴＦ（上場投信）」がいることはあまり知られていません。
この【ＥＴＦ投信】は価格に関係なく一貫して買い越しており、世界の【ＥＴＦ投信】の金保有残高は１，１００トンを超えており、２００７年の年間産出量（２，４７６トン）の半分近くに達してきているのです。
まさに、金価格上昇の裏にはＥＴＦ投信あり、となりますが、では今後もこの【ＥＴＦ投信】は買い越しを続けることが出来るでしょうか？
１０日に、ニューヨーク証券取引所に上場していました【ＥＴＦ】が１７本一気に上場廃止になり、急成長を遂げてきた【ＥＴＦ】から資金が逃げはじめたことを示唆しているのです。
今はまだ【金ＥＴＦ投信】は人気を博していますが、現在進みつつある【金融崩壊第２幕】下では解約等の売りが急増することもあり得、そうなれば、金価格は唯一とも言える買い手を失い、急落することになります。
「ドルが下がったから金が上がった」とか、「金融不安だから金が上がる」と言われて金（ゴールド）を買っている個人投資家が、【金融危機第２幕】下で金価格急落を目の当たりにすればいったいどうなるでしょうか？
＜補足＞
金価格上昇は【稀少金貨】市場にはプラスにはなり、特にグレードの低い金貨には確かに上昇要因にはなり事実過去半年で５０％以上上昇している事例もあります。
ただ、本当に稀少性をベースに価値が決まります【稀少金貨】はまた違う要因で動きます。
それでも、注目を集めることには変わりなく、益々購入が出来ない状態になっているのも事実です。
nevada_report at 12:59
金融危機情報（ロシア金融危機：３６兆円の借金返済不能）
【ロシア】が４０００億ドル（３６兆円）もの借金返済繰り延べを求めていると報じられており、いよいよ【ロシア】経済が崩壊の瀬戸際に立たされています。
ロシア中央銀行は今年だけで１，３５０億ドルの返済がくるとしており、現状ではすべて返済は不可能としています。
ロシアの外貨準備高は公表ベースでは４，０００億ドル以上ありますが、実際には介入等もあり、２，０００億ドル以下に激減しているとも言われており、ここから１，３５０億ドルも減れば、ロシアは輸入ができなくなってしまいます。
今回の＜借金返済繰り延べ＞は事実上の≪徳政令≫を求めているもので、今後３６兆円の借金棒引きとなれば、世界の金融機関、特にヨーロッパの金融機関への打撃ははかり知れません。
また、今回の＜借金返済繰り延べ＞ですが、世界を震かんさせる動きが出てきています。
詳しくは別途【非公開情報】にて配信させて頂きますが、今世界の金融市場は金融危機第２幕が開きはじめており、恐ろしい展開になるかも知れません。
nevada_report at 10:24
2009年02月09日
金融危機情報（利上げに追い込まれたロシア）
【ロシア】はロシアルーブル防衛の為に１％の利上げに踏み切っています。
世界が利下げに動いている中、利上げせざるを得なかったものですが、今回の１％の利上げでルーブル防衛に失敗すればもう後がなくなります。
利上げという最後のカードを切ったロシアにはあと市場閉鎖しか残っていません。
そしてその際には【ユーロ】は壊滅的打撃を受ける事になります。
世界経済に警鐘がなり響くかも知れません。
nevada_report at 20:48
経済速報（激減した黒字と外人売り越し）
麻生総理の日本経済楽観論に水を差すような発表が財務省からなされています。
１２月の日本の経常収支黒字が＜９２．１％＞激減し＜１，２５４億円＞となったのです。
ただ、今回の発表は速報値であり今後確定値段階では＜赤字＞になることもあり得ます。
日本は慢性的に【財政赤字】となっており、昨年末から【貿易赤字】に転落しており、今後【経常赤字】も避けられず、即ち、≪三つ子の赤字≫になることは避けられない事態になっているのです。
全ての分野で＜赤字＞になるもので、日本経済は今までの蓄えを消化する事態に
追い込まれるのです。
今日、株式市場（日経平均）は朝方は８，２５７円まで上昇していましたが、引けにかけ急落し終わってみれば１０７円下落し７，９６９円と８，０００円台割れとなっていましたが、今日発表の経常黒字激減が影響したことは明らかです。
今、外人投資家は毎週２，０００億円を超える売り越しをしており、今週も同じような売り越し額が続くとみられており、月間では１兆円を超える売り越しもあり得るのです。
＜外人売り越し：週間＞
１月第３週 ２，８５８億円
１月第４週 ２，５９３億円
＜外人売り越し：月間＞
１０月 １兆６９６億円
１１月 １兆５００億円
１２月 ７，７４７億円
１月 ８，３０３億円
日本の強さであった＜貿易＞でも輸出激減で稼げなくなってきており、投資立国で生きていくとしていましたが、世界的な低金利で＜投資収益＞でも稼げなくなってきており、今や日本は八方塞がりとなってきているのです。
このような日本を外人は＜売り＞としているのです。
麻生総理は日本では金融機関の破綻もなく、経済に打撃を受けていないとしていますが、このような現状認識では今後の日本の政策は後手に回り、恐ろしくて日本には投資出来ないとなり、株・不動産を売却し続けることになります。
また、既報の通り、公的資金の買い上げもあり、日本の株式市場は比較的高くなっていますので、外人からしますと高く売れる日本株は「ありがたい」となっているのです。
日本の経常赤字が正式に発表になれば日本の金融市場は一変することになります。
それまでは嵐の前の静けさとなります。
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