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手数料を安くするETFのカラクリとは?(KlugView)
2009/02/10 (火) 21:15
最近になってETFの人気が高まっている理由の1つに、手数料の安さがあります。一般的な投資信託の場合、投資家が支払う手数料(信託報酬)は、年1%から1.5%程度ですが、ETFの場合、0.3から0.5%程度と、投資信託の2、3割の水準です。
ETFの手数料が、投資信託などに比べ安いことは、ETFに関する情報が増えてきたこともあり、以前に比べ知られるようになりました。しかし、ETFの手数料の安さの理由は、依然として知られていないようです。
ETFの手数料が安くなる理由のポイントは、ETFの取引をする投資家が、指定参加者と一般投資家の2種類あるところにあります。指定参加者とは、証券会社や年金基金といった大口の投資家で、ETFを買い付ける際に、現金ではなく、ETFの根拠となる資産を差し出します。たとえば日経平均株価に連動するETFを指定参加者が購入する場合、日経平均株価を構成する株式を全て取り揃えれば、そのETFを受け取ることができます。指定参加者は、受け取ったETFを取引所を通じて売却することもできます。
一方、一般投資家がETFを受け取るには、取引所を通じて、現金で買い取るしかありません。この場合、買い取られるETFは、指定参加者が資産を差し出すことで生まれたETFとなります。これにより、一般投資家が買ったETFには、指定参加者が差し出した資産が裏づけとなります。
このような仕組みをとることで、一般投資家がETFを売買しても、裏づけとなる資産を直接取引する必要がなくなります。資産を取引する必要がなく、単にETFの証券のやり取りをするだけですから、ETFを運用するために必要なコストは小さくなります。
一方、投資信託の場合、投資家が大口であろうが小口であろうが、投資信託の買い付けがなされれば、運用会社は投資家からの資金に応じて、対象となる資産を取引する必要があります。一般に、資産を取引する際には、小口であればあるほどコスト(買い付け手数料)が割高になる傾向にあるため、投資信託に流入する資金が小規模になるほど、投資信託を運営するためのコストが高くなりやすくなります。
ETFの手数料の安さの理由は、投資家を大口(指定参加者)と小口(一般投資家)にあえて分類することで、一般の投資信託のように小口の資金を集めたうえで資産を買い付ける必要をなくす点にあるといえます。
村田雅志(むらた・まさし)
●●●●●●●●●●今日のクイズ●●●●●●●●●●
ETFを受け取る際に、現金ではなく、ETFの裏づけとなる資産を
拠出することができる投資家の名前は?
●●●●●●●●●●クイズの答え●●●●●●●●●●
指定参加者
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