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中国の景気減速でアジア通貨は下落へ−域内貿易の急激な縮小で打撃
2月9日(ブルームバーグ):中国の景気減速が、台湾ドル相場に影響を及ぼし始めている。台湾の対中輸出が低迷するなか、中国の税関当局によれば、中国のアジアからの輸入は昨年12月、430億ドルにとどまり、同年7月に記録した過去最大の700億ドルから大きく落ち込んだ。
香港に拠点を置く証券会社CLSAアジア・パシフィック・マーケッツは、隣国への輸出に大きく依存するアジア経済が、4割近い貿易縮小で大きな打撃を受けるとみている。CLSAは先週、台湾とシンガポールが今年、少なくとも10%のマイナス成長に陥ると予想した。
英バークレイズと米モルガン・スタンレーによれば、台湾ドルとシンガポール・ドルの下落は従来予想よりも大きくなりそうだ。モルガン・スタンレーは1月29日、台湾ドルが年末までに1米ドル=35.3台湾ドルと4.6%下げるとの見通しを示した。2008年の下落率は1.3%だった。ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト23人を対象にまとめた調査の平均値では、34台湾ドルまで値下がりする見込み。
バークレイズは今月6日、シンガポール・ドルが6月末までに1米ドル= 1.60シンガポール・ドルと、現行水準から6.7%下げると予想。昨年の下落率は0.5%だった。エコノミスト25人の予想中央値(1.56シンガポール・ドル)と比較すると、バークレイズは一段と弱気な見通しとなっている。
バークレイズの地域エコノミスト(シンガポール在勤)は、ワイ・ホレオン氏は「アジア域内の貿易は崩壊状態にある。台湾とシンガポール、マレーシアといった輸出依存型経済の国・地域通貨はさらに下落するだろう」と話す。エコノミスト22人の予想中央値では、マレーシア・リンギットは6月末までに1米ドル=3.65リンギットと、現在の3.59リンギットから下落する見通し。バークレイズは3%安の3.70リンギットと見込んでいる。
オーストラリア・ニュージーランド銀行によれば、アジア新興市場の域内輸出は輸出全体の約40%を占め、10年前の36%からその割合が上昇している。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003011&sid=acEMOQ3IdpuI&refer=jp_asia