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(回答先: 社会主義の崩壊は、資本主義の勝利ではなく崩壊だったのでは? 投稿者 あ+ 日時 2009 年 2 月 08 日 23:58:08)
「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」社会=「共産主義」社会
「共産主義」 ≠ ソ連・中国
>マルクスの間違いはその辺だったと誰かが言っとりました。
>資本主義の次に新しい社会体制・経済体制が構築されるぐらいだったらまだしも
間違いも何も、19世紀のマルクスが100年後200年後のユートピアを予言しただけでしょう。
資本主義によって機械化が進み、生産性が上がって、人々の余裕ができて、貧困からの脱出のためではなく、他の人々のために自分の能力を活かすために、人々が労働する(work)ようになる社会を夢見ただけですよ。
貨幣経済と自由市場と、資本(生産手段)と人々の欲望によって、生産性はどんどん上がっていく。そうなれば、人々が貧困からの脱出のためではなく、自分の能力を活かすために、労働が行われるような社会になるだろう、と予言しただけでしょう。
21世紀の実際をみれば、その条件は近づいているように見受けられます。
>具体的にこうゆう社会体制・経済体制になると予言したのが。
マルクスは19世紀の人ですから、19世紀の社会しか知りません。20世紀の技術革新や、21世紀の情報革命など知るよしもありません。
しかし、生産力の向上が供給>需要という事態は予想どおりになっているのだと思います。その意味では、基本的な仕組みとしては、予言どおりになっている、という気がしています。
>とはいえ、ロシアにしろ中国にしろああいった看板を持ち出さねば、
>国を纏め上げることはできなかったでしょうし、
革命の看板に関しては、そうだったのでしょう。
しかし、元から無理な話だったのですよ。
マルクスが予言したのは「資本主義が成熟し、やがて共産主義へと移行する」 ということであって、農奴と地主の社会から2歩で(国家による計画経済を通して)共産主義へと移行するということではないのですから。
たけ(tk)が予想している共産主義の「計画経済」はソ連型の官僚による「計画」ではなく、
インターネットを通した生産者と消費者との直接の通信による取引、インターネット取引に関するリアルタイムの統計資料、宅急便による直接運搬、企業による需給予測による生産計画といった、現時点でもすでに実現可能になっている諸技術による「計画」であろうと考えています。
それに供給過剰という事態が加わって、自由放任型、生産手段の私的所有型の経済では、経済的、社会的矛盾が生じて、「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」社会にならざるをえない。という風に考えています。
>戦後資本主義が長らく続いたのも共産主義国家と称する国の存在により、
>資本主義の欠点が修正されてきたからでしょうね。
ロシアや中国の看板を信じて、それを「共産主義」と考えては駄目です。
「共産主義」は「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」という夢物語なのです。