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もっと早くてもよかったグロソブ分配金の引き下げ(KlugView)
2009/01/20 (火) 12:55
国際投信投資顧問は19日、同社が運用する公募投資信託(投信)であるグローバル・ソブリン・オープン(通称グロソブ)の1万口あたりの分配金を、毎月40円から30円に引き下げました。グロソブの分配金が引き下げられるのは、2001年1月に60円から40円に変更されて以来8年ぶりのことです。
国際投信投資顧問が運用するグロソブは、欧米の国債など格付けの高い債券で運用される投信です。運用残高は約4兆5千億円、保有者は約160万人と、国内最大規模です。銀行預金に比べ分配金の利回りが高かったこともあり、高齢者層を中心に人気のある投信です。
ただ、グロソブの分配金の利回りが銀行預金より高かったとはいえ、グロソブの分配金は、(銀行預金と異なり)事前に決められるものではありません。欧米各国の利下げで、欧米の債券の利回りは低下していましたし、円高の進展で円建ての金利収入も減少していましたから、グロソブの分配金が引き下げられたのは自然のことといえます。
グロソブを保有している方々にとって、分配金が減らされたことは、それなりにショックだったと思います。しかし、分配金が引き下げられず、そのまま無理に維持されても、結局は同じです。なぜなら、運用によって得られる金利収入を上回って分配金を支払おうとすると、グロソブの元本は取り崩され、基準価格が低下するからです。分配金の利回りは維持されるのでしょうが、売却時に得られる収入は元本割れするため、全体のリターンは、分配金の利回りより低下します。
繰り返しになりますが、債券投資によるリターン(金利収入)が低下したのですから、グロソブの分配金が引き下げられるのは自然のことです。投資家は、分配金が変更されることで自身の投資環境が変わったことを認識できます。ならば、運用者が投信の分配金を適宜、変更することは、それなりにメリットのあることと思われます。
村田雅志(むらた・まさし)
●●●●●●●●●●今日のクイズ●●●●●●●●●●
グローバル・ソブリン・オープン(通称グロソブ)の
分配金が引き下げられるのは、いつ以来のこと?
●●●●●●●●●●クイズの答え●●●●●●●●●●
2001年1月に60円から40円に変更されて以来のこと。
http://www.gci-klug.jp/klugview/2009/01/20/004373.php