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遺伝子操作でブタの赤身肉が倍増、中韓研究チームが中国での販売に意欲―香港メディア
http://www.asyura2.com/09/gm15/msg/391.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 7 月 03 日 18:50:36: igsppGRN/E9PQ
 

遺伝子操作でブタの赤身肉が倍増、中韓研究チームが中国での販売に意欲―香港メディア
http://www.focus-asia.com/socioeconomy/economy/422329/
2015年07月03日


中国と韓国の研究チームが遺伝子を操作する技術、ゲノム編集によってブタの赤身肉の量を倍増させることに成功した、と国際科学誌ネイチャー(電子版)で紹介された。2日付で香港メディア・東網が伝えた。

ソウル大学の分子生物学者、KimJin−Soo教授率いる研究チームが、ブタの1つの遺伝子を操作するだけで肉の量を倍増させることに成功した。研究チームはブタの胚細胞から着手することを選択。DNAを切断する人工酵素TALENを用いて遺伝子をゲノム編集し、肉の成長を抑える遺伝子MSTNをすべて取り除いた。中国・延辺大学のクローン専門家、尹熙俊教授がこの細胞の核を別のブタの卵細胞に移植し、32頭のクローンブタを誕生させた。だが、8カ月以上生きていたのは13頭のみで、いまだに生きているのは2頭、健康状態であるのは1頭だけだ。

遺伝子操作されたブタの肉は市場での販売が許可されていないが、Kim教授は「中国はブタ肉の消費量が非常に多い。当局の規制も緩やかになっていることから、まずは中国で前例を作ることができれば」と健康である1頭のブタの精子を中国市場に販売する意欲を見せている。

(編集翻訳 小豆沢紀子)

 

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コメント
 
1. 2015年12月03日 17:01:20 : OO6Zlan35k : ScYwLWGZkzE
遺伝子操作技術は人類をどんな未来へ導くのか? ~「ゲノム編集国際会議」が米ワシントンDCで開幕

2015年12月03日(木) 小林 雅一

HUMAN GENE-EDITING INITIATIVEのウェブサイトより
ゲノム編集の人間への応用について科学者らが議論する国際会議が、今月1日、米ワシントンDCで開幕した。ゲノム編集の「受精卵」や「人胚」などへの適用を中心に、「遺伝子治療」や「規制の在り方」などが広範囲に議論される見通しだ。

参照:INTERNATIONAL SUMMIT ON HUMAN GENE EDITING
http://nationalacademies.org/gene-editing/Gene-Edit-Summit/index.htm

従来の「遺伝子組み換え」とは、どこが違うのか?
ゲノム編集は、今、おそらく(単に生命科学界のみならず)科学界全体でも最大の注目を浴びている革命的な技術だ。それは、いわゆる遺伝子操作技術の最新型である(厳密には遺伝子を含むゲノム(全遺伝情報)を操作する技術だ)。

もちろん遺伝子を操作する技術自体は、かなり以前から存在した。たとえば私たちが日頃、新聞やテレビなどで目にする、「遺伝子組み換え」などと呼ばれる技術は1970年代に開発されたものだ。ただ、従来の遺伝子組み換え技術では、その操作精度が極めて悪く、「100万回に1回」程度の成功確率でしかなかった。

これに対しゲノム編集、中でも2012年頃から急速に台頭してきた「Crispr-Cas9(クリスパー・キャス9)」と呼ばれる最新の技術では、バクテリア由来の特殊な検知能力を駆使することにより、その成功確率が(少なくとも現時点で)「5回に1回」程度と飛躍的に向上した。

その結果、従来の技術では狙った遺伝子を組み換えるのに最短でも1年以上かかっていたが、Crispr-Cas9では「数日」にまで短縮された。その期間は今後、さらに短縮されると見られている。

※Crispr-Cas9については、以下の記事を参照:http://gendai.ismedia.jp/articles/-/45940

食糧増産から医療まで多彩な応用
また従来の遺伝子組み換え技術は、たとえば「マウス」のような特定種の動物にしか使えなかったが、Crispr-Cas9は「魚」「牛」「豚」「(マーモセットなど)霊長類」、さらには小麦やトマトなど各種「植物」まで、ありとあらゆる生物に適用できる汎用的な技術であることが確かめられた。

すでにCrispr-Cas9を使うことで、肉量を大幅に増やした家畜や魚、さらには「腐り難いトマト」など様々な遺伝子改良生物が開発され、その製品化も近いと見られている。

たとえば世界的な化学・バイオ企業「デュポン」は「(Crispr-Cas9で開発した)干ばつに耐えられるトウモロコシや収量の多い小麦などを、早ければ5年後には製品化したい」と発表している。

が、それら「動物」や「植物」を遥かに凌ぐ期待(そして懸念)を集めているのが、Crispr-Cas9の人間への応用だ。「遺伝子治療」や「iPS細胞」など他の技術とCrispr-Cas9を組み合わせて使うことで、癌やアルツハイマー病をはじめ「人類の敵」とも言える様々な病気を、従来とは全く違う角度から治せる可能性が出てきた。

これが生命科学者や医学者らが今、Crispr-Cas9に並々ならぬ期待を寄せている主な理由だ。

使い易さによる濫用の懸念
その一方で、こうした画期的技術に付き物の危険なマイナス面も指摘されている。

Crispr-Cas9の特徴はすでに幾つか述べたが、それらを凌ぐ最大の特徴は「技術の使い易さ」にある。つまり従来の遺伝子操作技術の場合、かなりの経験を積んだ科学者にしか使えなかったが、Crispr-Cas9ではほとんど経験の無い科学者でも、短期間の訓練で誰でも使えるようになると言われる。

Crispr-Cas9の発明者の一人である米カリフォルニア大学バークレー校のジェニファー・ダウドナ(Jennifer Doudna)教授は、ユーチューブ上に公開した技術紹介ビデオの中で「仮に私たちがちゃんと教えれば、高校生でも数ヵ月で使えるようになるだろう」と語っている。

こうした「使い易さ」は本来、Crispr-Cas9という技術の長所であるはずだ。が、一方でそれは技術の濫用にもつながる恐れがある。たとえば「医療」という本来の目的から逸脱し、瞳や髪の色、あるいは身長、さらには「禿げ」や「肥満」など、様々な遺伝子が関与している人間の容姿をCrispr-Cas9で変えてしまう---そうした要求も今後、当然生まれてくるはずだ。

これに対し、すでにCrispr-Cas9に必要な各種材料などをキット化したDIY商品が小売価格700ドルで発売されている。これが技術の極端な使い易さと相まって、Crispr-Cas9の濫用へとつながる恐れが現実味を帯びてきている。

かつてスティーブ・ジョブズ氏やビル・ゲイツ氏らが自宅のガレージでPCビジネスを始めたように、「これからは遺伝子工学もガレージでやれるようになるのではないか」との声も聞かれるほどだ。


〔PHOTO〕 iStock
デザイナー・ベイビーや新人類誕生の恐れも
特に懸念されているのが、人の受精卵や胚の段階でCrispr-Cas9を適用することだ。これらは「Germ line(生殖細胞系列)」と呼ばれ、この段階で遺伝子を改変してしまうと、その遺伝的形質が子孫へと引き継がれてしまう。

たとえば、親が生まれてくる子供を自分の願い通りに設計してしまう「デザイナー・ベイビー」、さらにその先には「類稀な知能と強力な肉体を兼ね備えた新人類」が今後生まれてしまうことも理論的には考えられる。

それだけなら良いが、もしもそうした新人類が「極端に攻撃的な性格」を育んでしまえば、どうなるか? 地球を破滅に導く最終戦争が起きるかもしれない。

今月1日に始まった国際会議では、以上の懸念を踏まえた上で、Crispr-Cas9をはじめとするゲノム編集技術を今後、どう人間に適用していくかが議論される。もちろんネガティブな面ばかりが強調されてしまうと、途方もないプラスの可能性を秘めた技術が阻害されてしまう。

様々な危険要素に配慮した上で、基礎科学としてのCrispr-Cas9を今後、どう発展させていくか。そのための科学者による自主的なガイドラインが、会議の最終日に発表される見通しだ。


著者: 小林雅一
『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』
(講談社現代新書、税込み864円)
「自ら学んで成長する能力」を身につけたAIと次世代ロボット技術は、今後、私たちを取り巻く全ての産業を塗り替えてしまう。それに気づかず、この分野で後れを取ると、日本の産業界は一体どうなるのか---。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/46696


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