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陰性もエボラ上陸の可能性を示す結果に 日本の感染対策は完璧か!?〈週刊朝日〉
http://www.asyura2.com/09/gm15/msg/281.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 11 月 05 日 07:40:05: igsppGRN/E9PQ
 

陰性もエボラ上陸の可能性を示す結果に 日本の感染対策は完璧か!?〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141105-00000002-sasahi-soci
週刊朝日 2014年11月14日号より抜粋


 厚労省によると、東京空港検疫所支所からエボラ出血熱が疑われる患者の報告があったのは10月27日午後4時ごろ。男性には西アフリカの滞在歴があり、羽田空港に到着時に発熱していたため、指定医療機関の国立国際医療研究センター(東京都新宿区)に搬送。採取した血液は、検査のため国立感染症研究所・村山庁舎(東京都武蔵村山市)に送られた。

 緊張の夜が明けた翌朝5時過ぎ。厚労省が同研究所から報告された検査結果は「陰性」。男性は2度目の検査でも陰性で、熱もないことから、30日未明に同センターを退院した。

 わが国で、西アフリカでのエボラ出血熱の感染拡大が報じられはじめたのは、今年の春ごろ。対岸の火事だったが、今回、日本にエボラウイルスが上陸する可能性がゼロではないことが、改めて証明された。

 感染に詳しい専門家からすると、日本で患者がエボラ出血熱と診断されることは想定内。国際感染症センター感染症対策専門職の堀成美氏は、こう話す。

「7月末にリベリアから空路でナイジェリアに移動した男性が、エボラ出血熱で亡くなった。そのときには“飛行機でより遠くの国に広がる可能性”を本気で考えました」

 何より衝撃だったのは、9月20日にアメリカに渡航したリベリア人男性がエボラ出血熱を発症し、男性を治療した看護師2人が二次感染したことだという。ニューヨークでも国境なき医師団の活動に参加した30代の男性医師が、ギニアから帰国後、エボラ出血熱を発症。発症前には地下鉄に乗り、ボウリング場にいたことが報道され、ニューヨークの街が騒然となった。

 そして日本での騒動である。感染が疑われた男性は、検疫所で自ら申告して体温測定を実施した。厚労省の健康局結核感染症課によると、現在、エボラ出血熱の発生国(ギニア、リベリア、シエラレオネ、コンゴ)からの入国者には検疫官が聞き取りを実施し、発熱などの症状からエボラ出血熱が疑われる場合は、隔離措置を行う。健康上問題のない人は、最長のウイルス潜伏期間21日間は、1日2回(朝と夕方)体温を測り、報告することになっている。

 ただし、検疫には強制力がない。「今回は理想的なストーリーだった」(感染症の専門家)が、地方のどこかの医療機関を、エボラ出血熱の患者が突然、受診する可能性もある。

 その場合、どうしたらいいのだろうか。

 堀氏は、「衛生環境が悪く、医療も充実していない国の事情を、そのまま日本などの医療先進国に当てはめることはできない」と話す。

 エボラウイルスを研究する人獣共通感染症リサーチセンターの??田礼人氏(北海道大学教授)も、「流行地域からの入国者を追跡し、感染者を隔離もできるはずなので、日本とアフリカとでは、状況はまったく違う」と言う。

 自治医科大学(栃木県下野市)感染制御部長の森澤雄司准教授は、具体的な例を挙げる。

「1976年の南スーダンや旧ザイールで起こったエボラ出血熱の集団感染は431人の死者を出しましたが、結果的に終息した。今回の流行でもナイジェリアに(最長潜伏期間の2倍にあたる42日間、新しい患者が出ていないため)終息宣言が出た。先進国で感染が広がり、ひどい状況になるとは考えにくい」


 

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コメント
 
01. 2014年11月05日 20:12:09 : s4UDP1Wapw

週刊女性、ゲンダイ、AERA、プレシデント、に続いて今度は週刊朝日か。

騒ぎを鎮めるふりして結局は恐怖を煽ってるのよねー。ユダやくざの狙いは

極東にパニックおこすこと。はした金でお先棒担ぐ三流マスコミ、つぎは

どこかいな。エボラははしか並み。怖いのは強制隔離、交通遮断、移動禁止、

家宅捜査などの強権ショックドクトリン。海外旅行はくれぐれも...。


02. 2014年11月14日 10:32:12 : nJF6kGWndY

>日本の感染対策は完璧か

別に完璧である必要などない


http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42204
JBpress>日本再生>明日の医療 [明日の医療]
現地レポート(3): ダラスでのエボラウイルス感染が終息
延べ177人に対する経過観察が全て終了
2014年11月14日(Fri) 滝田 盛仁
ブッシュ前大統領がエボラウイルス2次感染の舞台となった病院を慰問

 テキサス州ダラスでエボラウイルスに暴露した可能性のある市民に対する地元保健当局の経過観察が11月7日、ついに終了した。9月30日から始まった一連のエボラウイルス感染の連鎖が終息したのである。同日、ブッシュ前大統領はエボラウイルス2次感染の舞台となった病院を慰問し、病院スタッフと共に「エボラからの開放」を祝った。実は昨年、ブッシュ前大統領は同病院で心臓手術を受けている。ダラス市民の間で安堵感が広がる一方で、流行地である西アフリカ諸国では感染の拡大に歯止めがかかっておらず、ダラス地域の病院は、引き続き新たな感染者の出現に警戒を強めている。外来診察や入院の際、西アフリカ諸国への渡航歴を尋ねられるのは必須となっている。

行動制限と地域社会・経済とのバランス

 今回、ダラスでのエボラウイルス感染では、リベリアから渡米した初感染者1名が死亡、その治療に当たった看護師2名が2次感染した。2次感染した看護師が旅客機でアメリカ西部へ旅行していたことが明らかになるなど、当初、エボラウイルスに暴露した可能性のある市民や病院スタッフの行動が把握されていないことが問題となった。これ以降、地元保健当局はエボラウイルスに暴露した可能性のある市民や病院スタッフに対し、旅行や公共交通機関の利用を含めた外出を自粛するよう要請した。この要請は基本的に市民や病院スタッフの良心に働きかけるものであるが、微妙なバランスの上に成り立っている。つまり、裁判所命令に基づく警察官による行動制限など強制力の強い手段で隔離を行おうとすれば、周辺住民は過度の恐怖を抱き、地域社会が混乱し地域経済が成立しなくなる可能性がある。テキサス州では、労働組合加入率が低く法人税がないことを背景に、ダラス・フォートワース地域を含め、大企業の本社移転が相次ぎ、人口は堅調に増加している。今年は、米国トヨタの本社もカルフォルニア州ロサンゼルス近郊からダラス近郊へ移転することが決まった。このような地域の経済成長への影響を最小限したい一方で、さらなる2次・3次感染が引き起っては元も子もない。

 今回は、「感染者の血液・体液 (分泌物、吐物・排泄物) が傷口や粘膜に接触することによってエボラウイルスに感染する」と言う事実に基づき、市民や病院スタッフに対し個別にエボラウイルス感染のリスクを評価し外出自粛を要請したことが奏功したのだろう。2次感染者が診断された直後、ダラス市長自ら、2次感染者が居住する地区に赴き、住民一人ひとりに冷静な対応を説明していた姿は印象的であった。温厚なテキサス人という地域性も影響しているかもしれない。

ガウンテクニックには実際の装着・脱衣訓練が必要

 具体的にどのような動作が病院内での2次感染の原因になったのか未だ不明である。2次感染した2人の看護師は共に、病院が推奨する方法に従っていて感染予防の手技に重大な落ち度はなかったと主張している。CDC (米国疾病対策センター) はガイドラインを変更し、より厳重な感染防御具を推奨している(注釈1)。感染防護具を着用および脱衣する際は2人一組となり、1人が監視する中で、確実な動作を行うことが求められている。体得するには、文書を読むだけでは十分でなく、実際の着用訓練、或いは、少なくとも動画で習得する必要があろう (注釈2)。YouTubeで、様々な医療機関が感染防護具の着脱のデモンストレーションを公開している。ダラスでの教訓のひとつは、感染防御について特に訓練されたスタッフがエボラウイルス感染者の治療にあたるべきということである。

エボラウイルス感染治療のための専用病床の整備

 万能と思われた900床クラスの地域中核病院の病院内ででエボラウイルス2次感染が起こった事実は深刻であった。テキサス州政府は、エボラウイルス感染治療のための専用病床の整備に乗り出した。幸い、ダラス地域でICU (集中治療) 病棟を閉鎖していた病院があり、そこを改装し、専用病床とした。ダラス地域ではエボラウイルス感染が疑われた段階で、患者はこの専用病床に搬送され、中核病院ではエボラウイルス治療は行わないという運用に切り替わった。ただし、この専用病床の肝は、設備や十分な量の感染防護具の備蓄と言うより、そこで働く医療スタッフであろう。患者が搬送された際には、近隣のテキサス大学サウスウエスタン医療センター (医学部附属病院) から感染症に特化した専門の医師・看護師・臨床検査技師が派遣されるという。

おわりに

 9月30日から始まったダラスでのエボラウイルス感染は、「とりあえず」の終結をみた。「とりあえず」としたのは、西アフリカでのエボラ出血熱の流行が続いており、いつまた、空港検疫では無症状で米国入国後、発症する患者が現れるか分からないからである。実際、10月23日、アフリカで医療活動を行い帰国していた医師がニューヨークでエボラ熱と診断された。テキサスのような完全「車社会」文化とは異なり、人口過密地域での感染制御は一層の困難を伴うであろう。ダラスの事例から得られた大切な教訓の一つは、地域中核病院での救急医療の充実、特に、そこで働く医療スタッフの充実と感染制御に関する訓練である。エボラウイルスに対して有効なワクチンや特効薬がない以上、地域医療や公衆衛生の質が問われている。

・本記事は「MRIC by 医療ガバナンス学会」(Vol.259、2014年11月13日発行)を転載したものです。


【あわせてお読みください】
・「現地レポート:米国初のエボラ出血熱による死亡」
( 2014.10.14、滝田 盛仁 )
・「現地レポート(2):拡大した米国でのエボラウイルス感染」
( 2014.10.20、滝田 盛仁 )


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