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2013-10-21 07:03:01
望むような赤ちゃんをつくりだす時代が、もうそこまで近づいてきたようです。「青い目で金髪、すらっとして病気のない女の子」、遺伝子を操作してお望みの赤ちゃんをつくるデザイナーベビーの技術が、アメリカで特許として認められた。朝日新聞の昨日10月20日朝刊が一面トップで伝えたニュースで、9月24日に認められたと報じました。
遺伝子を操作することは本来、”神の領域”のはずです。ところがアメリカをはじめおおうの国で、その神の領域に踏み込むことが日常的になりつつあります。まず、食品のトウモロコシや小麦などはすでに商品化して、世界的に流通しています。モンサントという巨大企業まで出現し、猛威をふるうようになりました。
倫理とは何なのでしょうか。一般的には「善悪・正邪の判断において普遍的な基準となるもの」と規定されています。しかし、その「普遍的な基準」そのものが明確ではありません。反語的に「倫理は犯すためにある」と言われたりもします。
事実、大手の金融機関が社内の「コンプライアンス(法令順守)」の規定を完備し、それを守らせる組織まで作っていても、それを破って暴力団に融資をしたりすることもつい最近の出来事です。イケナイ情事、近親姦などもあります。
朝日新聞が伝えたのは、特許を受けたのは、IT大手グーグルの共同設立者らが出資した遺伝子解析会社大手「23アンドミー」(本社・米国カリフォルニア)の手法です。同社が開発した技術は、「アルツハイマー病や糖尿病など約120の病気のリスクのほか、目の色や筋肉のタイプなど計150項目を判定する事業を行っている。価格は99ドル(約1万円)で、利用者は50か国以上、日本人を含め40万人を超えている」と伝えています。
朝日新聞の取材に対し、アンドミー社は「現時点で特許のコンセプトを実用化する意図も計画もない」としているそうです。しかし同時に、「近い将来遺伝子解析が進んで精度が高まれば、デザイナーベビーは現実になる」とみる科学者が少なくないともしています。
これらに対し、「歯止めなき拡大は危険」と、倫理的に警鐘を鳴らす識者のコメントも掲載していますが、世界的に有効な歯止めがつくられるでしょうか。
市場原理主義の根幹は、あらゆる規制をとっぱらって市場に任せていれば、いずれ落ち着くところに落ち着くというものです。市場に任せておけば、利潤の見込めないものは市場から撤退するというのが根本原理です。ということは、利潤が大きく見込めるものは、必ず市場を席巻するということです。遺伝子操作は、巨大な市場に成長すると見られています。そこでは神の領域など、簡単に吹き飛んでしまう。
倫理も吹き飛んでしまいかねません。私たちの地球は、50年先、どんな世界になっているのでしょうか。
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