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BSE緩和1日から/厚労省 米産牛輸入30カ月以下に
「しんぶん赤旗」 2013年1月29日 日刊紙 1面
厚生労働省は28日、BSE(牛海綿状脳症)対策を見直す方針を専門家会議に報告し、了承を踏まえ、輸入規制緩和を正式決定しました。実施は2月1日から。
同省医薬食品局の道野英司輸入食品安全対策室長が米国、カナダ、フランス、オランダ各国と結んだ対日輪出条件や現地調査の結果を報告しました。
米産牛の輸入条件は現行の20カ月以下から30カ月以下にし、肉のほか30カ月以下のせき髄、せき柱も輸入可能になります(フランス、カナダは同様、オランダは12カ月以下)。
一定期間を経た後、日本の検疫検査や規制措置の見直しを米国と約束していることも明らかになりました。
米国では日本や欧州と違い、個体管理がなく、歯列で月齢を推定しています。「個体差はないのか」との委員の質問に滋野氏は「ばらつきはあるが、食肉処理施穀では専門に歯列を見る人がいる」と述べました。しかし、今回調査したのは約50ある対日輸出施設のうち、3カ所のみです。
⇒関連N面
感染牛素通りに
紙智子参院議員の話 1月24日の農水委員会の質問で指摘しましたが、感染経路などが不明な非定型BSEの問題があります。日本では全頭検査によってこれまでに28カ月齢の非定型BSEが発見されています。米産牛の輸入を30カ月以下に緩和すればこうした“感
染年牛”は素通りすることになります。専門家も危惧しています。そもそも米国のBSE検査は症状のある牛のみで、検査率も年間と畜頭数の0.1%とわずかです。食の安全や国民の命を第一にすべきです。規制を緩めるぺきではありません。
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