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ストレス続きは「うつ」への道か、特定の遺伝子抑制で−研究
6月28日(ブルームバーグ):定期的なストレスはうつ病に関連した脳の委縮を防ぐ遺伝子の働きを止めてしまうことが、ラットを使った研究で分かった。気分障害の新たな治療法につながることが期待される。
米国科学アカデミー紀要に掲載された論文によると、「neuritin」と呼ばれる遺伝子は、脳の特定の部位で神経細胞(ニューロン)間の健全なつながりを維持する役目を担っているとみられる。この遺伝子が抑制されたラットは、そうではないラットに比べ不安とうつ状態のレベルが高かったという。この遺伝子を活性化させると抗うつ効果があった。
この研究は、脳の海馬の委縮がうつの原因だという説を支える根拠になる。海馬は気分と記憶をつかさどる部位。以前の研究は一部の抗うつ剤が、シナプスと呼ばれるニューロン間のつながりの発生を促すことを示している。
論文の筆者でエール大学教授(精神医学)のロナルド・デュマン氏は電話インタビューで、「うつ状態のラットやうつ病患者にはニューロンをつなぐシナプスの欠損が見られることは分かっている。十分な数のシナプスがないと、脳は正しく機能しない」と話した。
研究ではラットに餌を与えない、冷水の中で泳がせる、恐怖を感じさせる臭いを嗅がせるなどの方法で定期的にストレスを与えたところ、neuritin遺伝子のレベルが低下しうつ状態の行動を示した。次に、これらのラットにneuritin遺伝子を強める療法を施すと、途中であきらめずに長く泳げるようになったという。
原題:Stress Blocks Gene That Helps Protect Brain AgainstDepression(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Elizabeth Lopatto elopatto@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Reg Gale rgale5@bloomberg.net
更新日時: 2012/06/28 21:11 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M6BJNJ6S972801.html
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