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病気知らずの80代、健康な老化の秘密握るのはDNA−米研究
6月20日(ブルームバーグ):ジェームズ・マーカムさんが元気に生きている正確な理由はちょっとした謎だ。80代のマーカムさんの兄弟4人は62歳になる前にがんや心臓疾患、肺気腫で亡くなった。マーカムさんが病気にかかったのは一度だけ。50年前に風邪をひいて以来、ずっと健康だ。
科学者らはマーカムさんの遺伝子を詳細に分析し、同年代の人々に影響を及ぼしているアルツハイマー病やがん、糖尿病、心臓疾患などの病気から何かがマーカムさんを守っているのかどうかを探っている。マーカムさん(83)は、米スクリップス・トランスレーショナル科学研究所のエリック・トポル所長が「テフロン加工された」遺伝子と呼ぶ遺伝子を持つ1300人以上のうちの1人だ。
同研究所の健康な高齢者を対象とした調査「ウェルダリー・スタディー」を率いるトポル氏は「これらの人々のゲノムに秘密が隠されていると思う。このことを説明できる環境要因は何も見当たらない」と説明する。
米バイオ企業コンプリート・ゲノミクスのクリフ・リード最高経営責任者(CEO)によると、健康な老化に重点を置くこの研究で、被験者たちの遺伝子配列が年末までに初めて解明される見通しだ。同社は無料でこの遺伝子解析を手掛けている。
科学者や医薬品会社はスクリップスの研究プロジェクトに注目し、高齢者を苦しめ続けている疾病を回避する新たな治療法の開発につながる可能性のある手掛かりを探している。米メルクやイーライリリーなどの医薬品メーカーは、この研究が数十億ドル規模の新たな治療法の創出につながることを望んでいる。
ゲノム地図
ヒトゲノムは細胞が形成される際に機能するDNAの情報で、科学者らはゲノムが健康や疾病を理解するための鍵を握る可能性があるとみている。
このプロジェクトは、遺伝子の突然変異がどのように疾病を引き起こすかに関する研究者の考え方の変化を反映している。かつては一般的な遺伝的変異が多くの一般的な疾病の原因と考えられていたが、最近の研究を基に、この考え方は変化している。数百万のまれな変異の組み合わせが広範囲で見られる疾病の原因である可能性が高く、特定を困難にしていると考えられている。
この考え方に基づけば、人を病気にかかかりやすくするDNAと迅速に比較可能な健康なゲノム地図を作り出すことにより、研究者は疾病の原因を探しやすくなる見通しだ。
記事に関する記者への問い合わせ先:San Francisco Ryan Flinn rflinn@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Reg Gale rgale5@bloomberg.net
更新日時: 2012/06/21 08:21 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M5WKJQ6JTSEE01.html
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