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ミトコンドリア遺伝子のタイプ分析は、ここ2千年ほどの人々の移動を推察するさいにも役に立つが、母性遺伝という限定性があることから蓋然性の高さは言えても、他の史料と合わせて判断すべきだと考えている。
「ミトコンドリア・イブ説」も、現生人類のアフリカ起源説の根拠の一つとして流布しているが、別の出身地のより遡れる女性のミトコンドリア遺伝子が現代まで伝わらず途絶えてしまった可能性もあるのだから確定的には言えない。
「ミトコンドリア・イブ」は、1万世代ほど、最低一人は女性を生み続けた女系の祖という“栄誉”は手に入れると思う。
1万世代ほど欠かすことなく女性を生み、その女性が出産まで生きるというのはけっこうな離れ業だろう。冗談だが、アフリカ起源の女性の生殖能力の高さは証明されたのかも知れない。
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ミトコンドリアの父性遺伝が起きない理由が「正常な受精卵ではオートファジーによって父性ミトコンドリアが「食われて除去され」」るというのは、そうだろうと思う。
ただ、除去される理由が「父性ミトコンドリアは受精に至る過程で多くのエネルギーを使い疲弊している。そうした遺伝子を次世代につなげないように除去している可能性が考えられる」という説明は、少し“理性”(人間発想)的な見方ように思える。
素直に、精子のミトコンドリアは卵子にとって“異物”であり、受精のための一撃が終わったら精子はお役ご免の不要物であり、病原微生物と同じように排除されるという生体恒常性の視点でいいような気がする。
男性なしでも妊娠が可能になりそうだし、 男ってしょせんそんな存在なんだよな(笑)========================================================================================
ミトコンドリア:父性は細胞内自食で分解 母性遺伝解明[毎日新聞]
細胞内でエネルギーを作り出すミトコンドリアの遺伝子が母親だけから子に受け継がれるのは、精子由来の父性ミトコンドリアが「オートファジー(自食作用)」と呼ぶ現象によって細胞内で分解されるためだとする研究結果を群馬大の佐藤健教授と妻の美由紀助教(ともに細胞生物学)夫妻がまとめ、14日、米科学誌「サイエンス」(電子版)に発表した。
人類の進化に関する学説として、ミトコンドリア遺伝子から祖先をたどると数十万年前のアフリカの女性に行き着くという「ミトコンドリア・イブ説」が知られている。しかし、ミトコンドリアの母性遺伝の仕組みは解明されていなかった。
佐藤教授によると、実験には、土の中に生息する体長約1ミリの透明な生物「線虫」を使った。細胞機能がヒトと同じためで、正常な線虫の受精卵と、遺伝子操作でオートファジー機能を持たないようにした線虫(欠損線虫)の受精卵を比べた。その結果、欠損線虫からは父性ミトコンドリアが検出された。
オートファジーは、細胞が飢餓状態になった時に細胞内の一部を分解して栄養源にする機能を持つ。佐藤教授らは、正常な受精卵ではオートファジーによって父性ミトコンドリアが「食われて除去された」と結論づけた。
ただ、なぜ除去されるのか、理由は分かっていない。佐藤教授は「父性ミトコンドリアは受精に至る過程で多くのエネルギーを使い疲弊している。そうした遺伝子を次世代につなげないように除去している可能性が考えられる」と話している。【鳥井真平】
毎日新聞 2011年10月14日 10時40分(最終更新 10月14日 15時07分)
http://mainichi.jp/select/science/news/20111014k0000e040014000c.html
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