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http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200910130023.html
ハンバーガーの是非めぐり激論、大腸菌で死亡や後遺症も
ハンバーガーを食べた人が大腸菌による食中毒で死亡したり重い後遺症が残ったケースも
(CNN) 米国でハンバーガーを食べた人が大腸菌による食中毒で健康を害したり死亡したりする事例が報告される中、12日放送のCNN番組「ラリー・キング・ライブ」でハンバーガーや食肉消費の是非をめぐり、専門家が激論を交わした。
「自分はハンバーガーを食べないし、3人の娘にも食べさせない」と断言したのは食中毒絡みの訴訟を手掛けるビル・マーラー氏。1993年に起きた大手ファストフードチェーンの集団食中毒裁判に携わった経験や、2007年にハンバーグを食べて大腸菌中毒で脳の損傷や左半身の麻痺が残った22歳の女性の事例を紹介し、「米上下両院でペンディングになっている食の安全法案が通過するよう、地元議員に圧力をかけて欲しい」と訴えた。
マーラー氏によると、大腸菌による食中毒は、牛を解体する過程で腸が裂けたり汚物が付いたりして腸内の大腸菌が肉の表面に付着し、ハンバーグのようなひき肉の場合は内部まで菌が入り込んでしまうことから発生するという。
有名シェフのアンソニー・ボーディン氏はこうした慣行について大手食肉処理業者を批判、「彼らには良心のかけらもなく、犯罪スレスレのことをやっている」と言い切った。
これに対して米食肉協会のパトリック・ボイル会長は「米国で日々消費されている何十億食の圧倒的多数は安全。大腸菌による死亡や健康被害は過去10年で60%減少し、事態は改善されている」と反論している。
食中毒研究予防センターの専門家バーバラ・コワルシク氏は2001年、大腸菌による食中毒で当時2歳だった息子を失った。それでもハンバーガー禁止には反対意見で、「消費者が知識を持った上で選択できるよう、食品について必要な情報を提供したい」と同氏。
研究者の立場からはコーネル大学の研究者コリン・キャンベル氏が、長年の研究の結果として肉類を一切採らない食生活を提案。「自然食品を中心とする植物主体の食生活に近付くほど、私たちみんなが健康になれる」と指摘した。
一方、コネティカット大学のナンシー・ロドリゲス教授は「特に乳幼児などは必要な栄養を摂取する上で、動物性たんぱく質が欠かせない」と反論。シェフのボーディン氏も「もっといい食べ方をした方がいいのは確かだと思うし、肉の消費量を減らすのは悪いことではないかもしれないが、肉を全面的に廃止しろという論議は馬鹿げている」とロドリゲス氏に同調した。