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2011/3/12 23:12 日経
菅直人首相が12日午後の与野党党首会談の席で、福島第1原子力発電所1号機の被災状況に関し「大丈夫」と野党側に説明していたことが分かった。1号機は会談の最中に爆発したが、首相からの報告はなかった。
出席者によると、会談で、みんなの党の渡辺喜美代表は放射性物質の濃度上昇や燃料棒の損傷について「それはメルトダウンではないか」とただしたが、首相は「メルトダウンとは考えていない」と説明した。共産党の志位和夫委員長は1号機の圧力容器の水位低下を指摘したうえで「危険だ。万全な対応をしてほしい」と要請。志位氏によると首相は「大丈夫。上がってきている」との認識を示した。
政府は首相が会談中に爆発の事実を認識していたかどうかを明らかにしていないが、志位氏は報告が無かったことなど一連の政府の対応について、加藤公一首相補佐官に電話で「無責任で怠慢な姿勢だ」と抗議した。社民党の福島瑞穂党首は「最悪の場合に備えて情報開示をしっかりし、10キロにこだわらず避難すべきだ」と主張。国民新党の亀井静香代表は会談で「いたずらに不安を醸し出すようなことをしては意味がない」と指摘した。
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