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福島第一原発について、いまだに予断を許さぬ状況であることには変わりありませんが、ひとまず今のところは最悪のシナリオではないと言えます。ただ、これから、明日まで(おそらく昼ころまで)は、危険な状態が続くと思います。最悪の事態に備えて、避難指示には従ってください。
さて、いま、阿修羅掲示板のログを分析しているところですが、かなりぶっ飛んだ憶測を書いた方々、ちょっと反省してください。ちなみに、17時半ころからのアホっぽい官房長官の会見があまりにもまずかったので、その後、某所に投稿した内容は以下の通り。
>03/12 18:35
>metola
>NNNの映像をみると、爆発の瞬間に火炎が見えるので、水素爆発かもしれま
>せん。そうであれば、爆発の際に大量の吹き出した水蒸気があるため、瞬間的
>に放射線量が上がると思いますが、これから下がってくるはずです。記者会見を
>延期させた理由はここにあるのではないかと踏んでいます。つまり、下がるのを待
>っていたのではないかと。
結局、この分析の正しさは、後の総理の会見でも確認できました。
原子炉の構造がわかっていれば、その程度の分析はできるところです。東電の隠蔽体質から、激しく疑ってしまう気持ちもわからないでもないですが、そこは知識でカバーすべきでしょう。残念ながら、阿修羅掲示板では、いまだに情報が錯綜しています。ちょっと、無知な奴らは危険だから黙ってくれ、と思わずいいたくなるところですね。
さて、現時点で問題は、恐らく、原子炉内の圧力が非常に高いこと。そして15時半の爆発で配管系が破損している可能性があることです。
原子炉内の圧力が高いことがなぜ問題かというと、それにより原子炉内を循環する水を回すためのポンプを回転させるのに、猛烈な初動トルクがかかって回らない可能性が高いからです。ここに海水を注入するというのは、さらにポンプがロックする要因になります。だから、格納庫に水を注入して原子炉を冷やすのが安全なんですが、それでは間に合わないので苦肉の策といったところでしょう。ポンプを自衛隊機が輸送しているのには、そういう背景も考えられます。
避難命令の出ている地域の半径を増やしたところからすると、夜のうちにガスを抜いて圧力を抜ききって(そうしないと、水蒸気が見えて住人が不安に思う)、そこにホウ酸を添加した海水を満たし、流路の抵抗が低いうちにポンプを回そうという目論みかもしれません。合理的で比較的安全であると言えます。
ただ、地震や爆発で破損している箇所が、今後の作業で明らかになったり、広がった場合には、この冷却のための作業には時間がかかります。現場で被爆の危険を承知で作業をしている方々に、心から感謝と応援をしたいと思います。
今後の教訓については、また落ち着いたらまとめたいとおもいます。
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