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政府の発表も、後手後手で福島原発の状況が正確に把握できない。
テレビなどでも、資料映像ばかりでライブの原発の映像がみれない。
原子炉が緊急停止したが、冷却装置が稼働せず、これはヤバいと直感したが、
だれに聞いたらよいかわからず、思いあまって信頼できる研究者氏にいきなり初めてのメールを出してしまった。
この方は、大学の実験炉を稼働させて30年以上原子力をされているベテラン研究者だ。
研究者氏のことは、著書や講演などでその人柄を知っているが、まったく見知らぬ一市民からのメールを受けてくれるだろうか。小生も直接お会いしたこともなければ、お話したこともない。
思いあまった私は、研究者氏の忙しさも構わず厚かましくも、研究機関で公表されているメールアドレスにメールを出してしまい、後でこんな緊急事態にメールして時間をとらせてしまったことを後悔した。
以下に、小生が厚かましくも出したメールを紹介する。
「はじめまして、奈良県在住の◯◯と申します。緊急時に申し訳ありません。地震による被害が、政府の公式発表では後手にまわっているようで、正確な情報が伝わりません。
実際地震による原発の被害はどの程度なのか、わかるでしょうか?新聞でも原発関係の記事やコメントがのっていません。関東に弟がいるのですが、どう対応してよいのか当惑しております。
緊急時のところ申し訳ございません。」
どこの馬の骨ともわからん一市民に、メールの返事があろうとは思わなかったが(緊急時に携帯メールで、後悔したぐらいだ)、ありがたいことに半時間もたたない内に返信メールをいただいた。
以下に紹介する。
「メール、頂きました。
現在は炉心のメルトダウンにいたるかどうかの瀬戸際です。
電源が回復しない限り炉心が溶けるのは必然です。
早く電源を回復し、原子炉内に水を入れられるようになって欲しいです。
私の家族も関東にいますが、すぐに行動を起こす必要はないと思います。
ただ、メルトダウンし、風下に巻き込まれそうであれば、早目に逃げなければいけません。
ニュースを注意深く聞いていてください。
取り急ぎご返事しますが、現在大変慌しく過ごしていて、今後のご返事はできないと思います。
2011/3/11 」
メールを出したのが、今日のお昼休み。冷却装置の電源が確保できたのか?という頃だ。
半時間経たないうちに返信メール。「まさか」、この誠実さに泣けてきた。
夕方には冷却装置の電源回復して、窮地を出しているのか?
残念ながら、仕事終わって夕方のテレビを見たら、なんと水蒸気爆発か、巨大な白煙あげているではないか。
小生と研究者氏の希望むなしく、冷却装置は稼働しなかったみたいだ。メルトダウンは大丈夫なのか?
枝野長官の説明はまったく信用できない。原発建屋がぶっとんで、原子炉格納器はまったく無事であるとはどういうことなのだろう?
たった今、原子力資料室のライブも見たが、1号機だけでなく、残りの4機も炉心自動停止で冷却装置が働いている様子はなく、1号機と同じ過程(炉心溶融)が進んでいるのはないかと危惧している、と田中三彦氏も指摘。
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