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長く 被ばく対策重い課題/第6部・教訓(6・完)
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廃炉作業の道は長く 被ばく対策重い課題/第6部・教訓(6・完)
投稿者: 静岡新聞社取材班 日時: 2009年06月02日 11:18
「ようやくこの日が来たんですね」。中部電力が昨年12月に発表した浜岡原発(御前崎市佐倉)リプレース(置き換え)計画に、「1、2号機の廃炉」が盛り込まれていた。嶋橋美智子さん(72)=神奈川県横須賀市=にとって長年待ち続けた知らせだった。 <2009年6月2日 静岡新聞朝刊>
嶋橋さんの長男で、浜岡原発の下請け作業員だった伸之さんは1991年、白血病のため29歳で他界した。3年後、磐田労働基準監督署は伸之さんの労災を認定した。伸之さんは約9年間、1、2号機の定期検査(定検)で、原子炉近くの中性子計測装置などの保守に当たった。受けた放射線量は各年とも法令限度を下回っていたが、労働基準監督署は被ばくを発症の要因とみなした。
認定から15年。嶋橋さんは「原発反対」の立場を通してきた。国や電力会社が胸を張る原発の「安心と安全」。それは「ノブ(伸之さん)のように、被ばくの危険性にさらされた多くの下請け作業員の犠牲の上に成り立っている」と思うからだ。
「被ばくに対する心配がないと言ったらうそになる」。浜岡をはじめ全国の原発を定検のたびに回り、配管補修などをこなしている御前崎市内の30代男性が打ち明ける。
原発関連業務に携わって約15年。「周りで同じように考えている下請け作業員は少なくない。それでも、みんな食べていくために働く」。そんな言葉の端々に、複雑な胸の内がのぞく。
原発作業員が受ける放射線量は法律で上限が決まっている。浜岡原発では定検などの前に放射線管理区域内の線量環境を勘案し、作業計画を策定する。線量計を所持しなければ管理区域へは入れない。作業員が受けた線量の評価結果は、定期的に本人に通知される。
中電の担当者は「あらかじめ防護教育も行い、作業員が受ける放射線量を可能な限り減らすように努めている」と強調する。伸之さんの労災認定に関しては「直接的な因果関係が明らかでなくても、労働者救済の観点で認定されることがある」と受け止めている。今も「社としての安全管理には問題がなかった」との主張を変えていない。
中電は1日、1、2号機の廃止措置計画の認可を国に申請した。廃止措置は、長年の運転で放射能汚染された設備の解体・撤去を伴う。それだけに、作業員の被ばく防止対策は工程での重要課題に位置づけられる。
中電側は「放射線防護の基本に沿った工法や手順で作業を進めていく」と説明する。ただ、最初の6年間は各機器の放射能レベルの調査などが中心。最も被ばくへの細心の注意が必要な心臓部「原子炉領域」の解体は、放射性物質を自然減衰させた後。15年程度先になるとみられるその作業の具体像はまだ見えていない。
嶋橋さんは「二度とノブのような作業員を出さないで、静かに1、2号機の歴史を終わらせてほしい」と願う。「廃炉は初めてだけに、どう進むのか分からない部分もある」(下請け作業員)という不安の声もある。約30年続く廃炉完了までの道のり。現場の安全を守る取り組みの在り方が問われ続けることになる。 (浜岡原発問題取材班)
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下請作業員は確実に白血病で亡くなっている。地域住民も同様だろう。
また、廃炉完了に30年以上かかる。確実にそれまでに東海地震は起こるだろうし、南海地震、東南海地震、東海地震の連合スーパー巨大地震が起こる可能性さえ、指摘されている。また、その前後にM7を超えた普通の大地震が幾つも起こるはずだ。
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