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福島第一原発2号機「外部電源全喪失事故」の真の原因究明を求める要望書(転載)
http://www.asyura2.com/09/genpatu6/msg/708.html
投稿者 taked4700 日時 2011 年 1 月 10 日 12:44:17: 9XFNe/BiX575U
 

(回答先: 阿修羅にも記録されていない東電福島原発の電源喪失事故 投稿者 taked4700 日時 2011 年 1 月 10 日 12:29:22)

http://d.hatena.ne.jp/aresan/20100714/1279110722

[知識共有]福島第一原発2号機「外部電源全喪失事故」の真の原因究明を求める要望書(転載)

福島第一原発2号機の「外部電源全喪失事故」について、「東京電力と共に脱原発をめざす会」が7月12日に地元・大熊町町長と大熊町議会議長に出した要望書を転載します。

転載もと http://nonukesfuk.exblog.jp/14771223/
大熊町長  渡辺 利綱 様

福島第一・2号「外部電源全喪失事故」の真の原因究明を求める要請書
2010年7月12日

東京電力と共に脱原発をめざす会

代表世話人 東井 怜

去る6月17日、福島第一原発2号機で「外部電源全喪失事故」があり、東京電力は7月6日に事故原因の調査結果と対策について発表しました。 外部電源「全」喪失事故とは、非常に稀な事故であり、対応を誤れば炉心溶融の大事故につながりかねない深刻な事故です。

ところが東電も保安院も法令に規定される報告事故ではないとして、今回の調査報告で了としています。 このまま起動準備に入るとは、あまりにも無謀です。 しかし報道もおよそ満足ではなく、県民に事実が知らされていません。 保安院の対応は他の事故と比べ全く異例であり、規制は機能していません。 情報公開とはほど遠いものです。

当会では、6日の発表を受けて、9日に本社で説明を求めました。原因と対策と称するその内容はたいへん深刻なものであり、またその対策はとても納得のいくものではありませんでした。

原因究明が全くできていない。すべて推定にすぎない。
時系列、チャート等具体的な証拠がなにも示されていない。
真の原因は、外部電源切り替えができなかったこと
外部電源のシステムエラーであるが、インターロックの内包する欠陥という普遍性をもつ
他のプラントはもとより、全国、海外にも水平展開すべき重大事故である


発端は人為ミスとしているが、到底原因とはいえない。
系統安定化装置は1年半以上前までに撤去しており、補助リレーの電源はOFF、コイルもはずしてあったとのこと。 作業員が触れたくらいで補助リレーが作動するとは考えられません。 打振試験で作動したのを確認したとしていますが、よほど強い打振をしなければ作動しないはず。 再現できたのでしょうか。 万一作動できたのであれば、地震動程度でも作動してしまう恐れがあるということでもあります。
制御システムの抱える欠陥が根本原因
所内側遮断機は多重化しているにもかかわらず、補助リレーは同時に動作する必要性のあるケースであり、所内電源は一瞬にして失われたとのことです。 ところが所内側遮断機OFFにより外部電源がONになるまでにタイムラグがあり、そのため外部電源が入らなかったことが判明したとしています。 これはインターロックの内包する欠陥であり、これこそが真の原因でしょう。 この欠陥に対する問題意識はとうぜん社内でも認識しているとのことでしたが、なぜか表には出していません。
福島原発は全機停止して、早急に水平展開すべき
福島原発は、第一、第二ともすべて系統安定化装置を撤去しており、今回とまったく同じ不安を抱えています。 即刻全機停止して対応すべきではありませんか。 また、同装置以外にもインターロックにおける同様の欠陥はないのでしょうか。 徹底的に調査するべきです。
法令に基づく事故報告としての扱いがなされていない
新しい原子力実務六法「実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則」によれば、今回の「事象」は10日以内に所轄大臣へ報告しなければならないとされています。 ところがなぜ東電がそれを否定するのかについて、明確な回答はありませんでした。 保安院としてもどう考えているのでしょうか。
自動停止と隔離時冷却系の注水による後遺症/2号機は3回目の冷水
2:52〜3:40まで約48分間、隔離時冷却系により冷水を注水しています。 流量は毎時95〜100トンとのことです。2号機は過去に2回もECCS作動事故を経験しており、後遺症が危惧されます。 しかし落雷による自動停止と同等の扱いで、再起動しようとしているのです。
以上を踏まえ、以下強く要請いたします。



一、「外部電源全喪失事故」の真の原因究明を求めること

一、原因と対策が完了するまで2号機の起動を了解しないこと

一、第一・第二原発のすべてのプラントについて、次回定検を待たず直ちに停止して至急対策を行うこと

以上  

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