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子どもが扱う悪魔の炉「もんじゅ」〜恐ろしきはJAEA職員〜
http://www.asyura2.com/09/genpatu6/msg/687.html
投稿者 剣山 日時 2010 年 12 月 08 日 19:37:31: /Uqv5OeC3DXu.
 

子どもが扱う悪魔の炉「もんじゅ」

そもそも原子炉なるものはプルトニウム製造装置として開発されたもの。プルトニウムを製造するのが目的。では、プルトニウムで何を作るのか?
中曽根康弘氏などが平和利用という名目で原子力を強く進めてきた理由も推察できる。

で、日本原子力研究開発機構(JAEA)の「もんじゅ」だが、原型炉といいながら、次の炉型はまったく違ったものとなる予定で(やるとしたらの話だが)、現在は研究施設となっているが、次に繋がる研究成果が出るとは到底思えない。
出るとしたら「やってしまいました」みたいな。

わたしとしては事故が起きる前に早期に廃炉にしてもらいたいのだが。

と、思っていたら、その「もんじゅ」。
2010年8月26日、燃料交換時に用いる重さ3・3トンの炉内中継装置をつり上げて撤去作業中、原子炉容器内に落とした。

やってしまった。
構造上、頭の部分が一回り大きくのその部分で止まるようになっており、炉内に完全に落下したわけではないが、とにかく落とした。長さ12M、重さ3.3tもの装置を。

さて。落とした物は拾わなければならない。でないと運転も出来なければ、燃料抜き取って廃炉にも出来ない。
で、仕切りなおして中継装置を引き上げようとしたのだが。。。

*****
【もんじゅ:停止長期化も 原子炉容器内落下の装置抜けず(毎日新聞)】
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2010/10/13/20101014k0000m040108000c.html

 日本原子力研究開発機構によると、炉内中継装置は燃料を燃料交換時に仮置きするもので、原子炉容器にふたをしている鋼製の遮へいプラグの穴(直径46.5センチ)を通して出し入れする。装置は2本の筒を8本のピンで上下に接合した構造で、下から約5メートルの部分に接合部がある。この接合部あたりで抜けなくなっているという。この日の引き上げ作業では、設計上の限界4.8トンまで引く力を段階的にかけて24回試したが、抜けなかった。

*****【福井新聞にも10月14日付で同様の記事有り】

普通の力で引き抜けなくて、今度は力一杯やってみて、それでも抜けなくて、何回やっても同じところで引っかかって、それを計24回もトライし、とうとうあきらめて中断。

バカかっ!! って、ここは笑うところではない。

中継装置は一体物でないことを現場の作業責任者(もちろんJAEAの者)は知らなかったのだ!!
知っていればこのような恐ろしいことが出来るはずがない。
10月13日に作業を中断した後になって、中継装置に接続部があることをJAEAが初めて公表。それまでは接続部分があることなど全く触れていない。


さて。もうひとつ。「設計上の限界4.8トン」。
何の設計上の限界なのだろうか?

日本原子力研究開発機構(JAEA)の10月13日のお知らせによると、
*****
「高速増殖原型炉もんじゅの炉内中継装置落下に係る状況について」
炉内中継装置の引抜きにあたり、原子炉機器輸送ケーシングのグリッパの手動あるいは低速の電動による吊上げ操作、グリッパ荷重値の詳細な確認などを行いながら慎重に作業を進めていましたが、13時01分、現場操作盤において「荷重超過」の警報(グリッパ荷重の指示値の増加)が発報しました。警報発報に際し、予め定めた手順(荷重警報の設定値を100kgずつ上げて引抜く操作を繰返す)によって作業を継続しましたが、引抜けないことから、19時20分、引抜き作業を中断いたしました。
*****

なんと! 吊り上げ機の設計上の限界値なのだ。
決して中継装置の接続部分の限界強度ではない。まあ、どれだけ変形しているかわからない状態だから、接続部でどれだけの強度が保持されているかわかる術も無いが。

さて。さて。
JAEAが炉内中継装置に接続部があると認識していたとして、上記作業がどれだけ恐ろしいことなのか、戦艦ヤマト風に再現してみよう。
作業員:「クリッパに荷重反応。完全に爪がかかっています。」
艦 長:「よし。引き抜き作業開始。吊り上げ機トルクON!」
作業員:「吊り上げ機トルクON!」

作業員:「順調です。引き抜き速度秒速○m、○時○分現在、引き抜き長○m○cm」
艦 長:「うむ。」

作業員:「(!)吊り上げ機停止! 何かに引っかかったようです。」
鑑 長:「停止位置を確認。」
作業員:「確認します。」

作業員:「停止位置判明!先端から約5m。装置の接続部分です!」

鑑 長:「落下で変形したか。。。吊り上げ機100kg出力増。」
作業員:「(!)お言葉ですが艦長。中継装置の接続部で変形となると、変形量を確認
    したうえ別途対策を練る必要があります。」
鑑 長:「何を言っている。作業手順に沿った指示だ。100kg出力増。」
作業員:「しかし艦長! 接続部は溶接ではなく8本のピンでつなげたものです。そこ
    が変形しているということは、強度がどれだけあるかわかりません!! さら
    に引き抜きトルクを上げると変形拡大、最悪の場合、接続部から先端が完全落
    下します!!」

艦 長:(引き抜くのだ。引き抜くのだ。引き抜くのだ。)
鑑 長:「作業員交代。指令を出す。吊り上げ機100kg出力増。」
作業員:「艦長。。。」


作業員:「艦長、あと100kgで吊り上げ機最大出力です。」
鑑 長:「うむ。。。吊り上げ機出力最大。何としても引き抜け。」
作業員:「吊り上げ機出力最大!! 艦長、動きません!!」

鑑 長:「もう一度最初からだ。」

これを計24回も行ったのだ。子どもか? 恐ろしや。
もし吊り上げ機の上限が8tあれば8tまで力をかけていただろう。
たまたま上限が4.8tで、たまたまそれに耐えうる強度を有していただけだ。

「もんじゅ」よりもっと危険なもの。。。それは「もんじゅ」を操作するJAEA職員。

このままでは運転も出来なければ、廃炉にも出来ない。
で、もひとつ外側のスリーブごと引き抜くのだそう。
あのね。スリーブをはずすときは引き抜くのではなくて“押し出す”のが普通なのだが。
運良くスリーブごと取り外せた時は、上蓋に穴が空いた状態。
そこに見えるは、強烈に放射化した液体Naと浸かっているであろう核燃料。
引き抜きが出来るだけの大きな気密建物を上蓋の上に作り、引き抜き作業は不活性ガス雰囲気中でロボット操作になるだろう。人じゃムリ。

スリーブが引きちぎれて。。。などとは考えまい。そんなことになれば永遠の負の遺産になる。

お願いだから成功させてくれ!>JAEA
そして「もんじゅ」で研究しようなどという考えは捨てて廃炉としてくれ!

「もんじゅ」よりもっと危険なもの。。。それは「もんじゅ」を操作するJAEA職員。

どこまで税金使う気じゃ!!  

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