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(回答先: 審判のとき(2)沈む雇用 投稿者 taked4700 日時 2010 年 10 月 23 日 12:51:07)
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001010210003
審判のとき3:開発進まず、出遅れ感
2010年10月21日
天のつぶの収穫を終え、伊藤さんの田んぼではコシヒカリの刈り取りが佳境=本宮市青田
●オリジナル品種米
本宮市の東北道・本宮インターから西へ約1.5キロ。今月中旬、コシヒカリの収穫が終盤を迎えた伊藤昌広さん(56)の田んぼに、9月下旬に刈り取りを終えた一画があった。県が開発した新品種「天のつぶ」を、県とJAの委託で生産した区画だった。
天のつぶは7月、農林水産省に品種登録出願が受理された。県として2004年登録の「ふくみらい」に続く二つ目のオリジナル品種。伊藤さんは10アール当たり600キロを収穫した。味も良く、ひとめぼれに引けをとらないという。
第1弾のふくみらいは産地や気象によって品質がばらつき、浸透しなかった。農水省の統計によると、09年産米の県内の作付け品種はコシヒカリが67・9%、ひとめぼれが20・9%。上位5品種にオリジナル品種が入っていないのは東北6県で唯一だ。
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気候が地域により多様で、すべてに対応できる品種を作るのは難しい。主力のコシヒカリに高値が付き、農家が他に手を出しにくい……。開発が進まなかった理由を県研究技術室はそう説明する。
山形県の「はえぬき」、秋田県の「あきたこまち」、青森県の「つがるロマン」などは各県の作付けの1位に定着している。それでもなお、山形県が「つや姫」、秋田県が「ゆめおばこ」を今年、本格デビューさせた。品種開発の競争は激化の一途をたどる。
「他県と比較して遅れている」。危機感を強めたJAグループ福島は4月、生産者の拠出金約8千万円を集め、県に開発を促した。
JAが躍起になるのは、オリジナル品種の開発が新たな需要を取り込めると考えるからだ。JA幹部は「今の情勢では、消費者が求める業務用や低価格の米の需要に応えるものが必要だ」と話す。
つや姫のおいしさや品質を、東京など大都市で盛んにPRしている山形県の県産米ブランド戦略室は「何もしなければ米の価格はじり貧。つや姫が全国でおいしい米として認知されれば、価格も農家の収入も上がる」と新品種の効果に期待する。
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一方、福島県も、天のつぶをコシヒカリやひとめぼれに並ぶような第3の柱に成長させることを目指している。収穫期が両方の中間のため冷害や病気のリスクを分散でき、丈が短いため倒れにくく、いもち病にも強いとして、県研究技術室は「県独特の事情を満たした品種」と胸を張る。
オリジナル品種の普及のカギは販売戦略だ。担当する農産物安全流通課は「各県がブランド米を売り出しており、戦略性が欠かせない」として外食や中食などの需要を掘り起こしたい考えだ。
今年天のつぶを生産した伊藤さんは、近隣の農家から収量や味を聞かれ、新品種への関心の高さを感じたという。「福島を代表する、農家が誇れる米を作りたい。県はPRを大々的にやってほしい」と期待をかける。(井上亮)
■候補者アンケート 届け出順
国は戸別所得補償のモデル事業を始めましたが、全国的に米価は下がる傾向にあります。農業振興のためにはどういう対策が必要ですか。
◇佐藤雄平氏
新たな担い手の確保・育成に取り組むとともに、農産物の生産力、ブランド力の強化や生産者と消費者の絆(きずな)づくり、観光、商工業と連携した6次産業化による高付加価値化を積極的に推進していく。
◇佐藤克郎氏
農業予算を抜本的に増やし、県独自の価格保障制度の拡充、地産地消の推進で経営の安定をはかる。新規就農里親制度を創設し、後継者の確保と技術継承をはかる。米価暴落対策として緊急に1俵1千円を助成する。
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