http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1702197.article.html

ＭＯＸ燃料使用差し止め求め提訴　九州７県１３０人

　九州電力玄海原子力発電所（東松浦郡玄海町）３号機で行われているプルサーマルについて、「玄海原発プルサーマル裁判の会」の石丸初美代表＝佐賀市＝ら九州７県の１３０人が９日、九電を相手に「環境権や人格権を侵害される」などとして、プルサーマルに使われている仏メロックス社製のプルトニウム・ウラン混合酸化物（ＭＯＸ）燃料の使用差し止めを求める訴えを佐賀地裁に起こした。ＭＯＸ燃料の使用差し止め訴訟は全国で初めて。

　訴状などによると、メロックス社のＭＯＸ燃料Ａ型を使用した場合、ガスが発生して燃料を包んでいる冷却材との間にすき間を生じさせる「ギャップ再開」と呼ばれる現象が起きると指摘。最終的には燃料の溶融や被覆管破損につながり「原子炉容器まで破壊される重大な事故の危険性がある」と主張。住民の生命や身体、健康が害される危険があるとして、人格権や環境権が損なわれるとしている。

　また、使用後のＭＯＸ燃料をどこで処理するかなどが決まっておらず、「（玄海原発内の貯蔵プールに）半永久的か、少なくても４０年以上放置される」と指摘。使用後の処理方法などを定めた「原子炉規制法」や、健全な環境を享受する権利の「環境基本法」に違反するとした。

　会見した石丸代表らは「原発の安全性が１００％ではない以上、たとえわずかであれ、わたしたちは危険性を引き受けたくはない。必ず子孫につけがくる」と話した。

　今回の提訴について、九州電力は「訴状を受け取っておらず、訴えの内容を確認していない。今後、訴状の内容を詳細に検討した上で適切に対応する」としている。

　九電は玄海３号機で昨年１１月から、使用済みウラン燃料を再処理してつくるＭＯＸ燃料を使ったプルサーマルを始めている。

【写真】横断幕を掲げながら佐賀地裁に向かう原告団のメンバーら＝佐賀市

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• プルサーマル MOX燃料使用差し止め求め提訴 九州７県130人 妹之山商店街 2010/8/12 05:21:56 (0)

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