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昨年8月11日午前5時ごろに静岡沖地震が起きている。M6.5震源深さ23kmの中規模地震だが、震度6弱の揺れを御前崎市などで観測し、浜岡原発も自動停止した。浜岡原発には合計5基の原発があり、そのうちの1号機、2号機は廃止が決まっている。3号機は定期点検中で、稼働中の4号機と5号機が自動停止した。原子炉のすぐ近くの地盤が20cmほど沈下したり、250本ある制御棒の駆動装置が約30本分故障するなどの被害が出ていた。また、5号機で基準設計で想定していた揺れよりも大きな揺れを観測した結果、一年後の今年もまだ運転再開が出来ていない。 浜岡原発は東海地震の震源域のほぼ真上にあると言われている。また、東海地震の震源深さも10kmから20kmぐらいであるはずで、そうであれば、地震の縦波が原発を直接襲う世界で初めての例になるはずだ。縦波とは粗密波のことで、日本のような地盤が軟らかいところでは比較的減衰しやすい。また、大きな地震が起こるところに原発を立てる事例も世界中では日本や台湾以外ほとんどないし、更に、大きな地震が起こること自体、50年から数百年と言う間隔だから、今まで、原発の直近で強い縦波が起こるような大きさの地震が発生したことがない。 浜岡原発は、東海地震の震源域の真上にあるとされ、しかも、震源からの距離が10kmから20kmほどしかないようなのだ。また、基本的に原発は岩盤の上に直接建てられるから、縦波が減衰しないで原発の建物を直撃することになる。 ただ、縦波は衝撃波、粗密波と言われる通り、ハンマーで叩くのと同じような効果を持っている。だから、ヘタをしたら、原発のコンクリートでできた基礎自体が壊れてしまったり、原子炉を支えているスカートの部分が崩壊してしまうなど、原子炉自体の存続が危険にさらされるような被害が出るはずだ。 静岡沖地震は直接東海地震と結びつくものではないとされている。しかし、元々、東海地震の予知研究自体が、1945年の南海地震、東南海地震の時に東海地方で異常な地面の隆起があったことに基づいている。つまり、本当は起こらなかった地震の前兆を使って、地震の予知をやろうとしているのだ。既に前回の東海地震から150年以上が経過し、いつ起こってもおかしくはないと言われている東海地震。その揺れ、特に縦波に原発が、浜岡原発が耐えられるかどうか、まさに日本はその世界で初めての実験台になろうとしている。 *6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<83>>
静岡沖地震
Googleで検索してみると、「地震 "縦波の加速度" に一致する情報は見つかりませんでした」と出るから、そもそも、縦波の加速度自体を計測してはいない様子だ。それだけ、縦波はあまり影響を与えない事例が多かったのだ。つまり、被害をこうむる建物と震源が離れていて、その間に軟らかい地層があるため縦波そのものが減衰してしまっていたのだろう。
地震加速度はガルと言う単位で表すことが多い。980ガルはちょうど重力加速度と同じだ。今の原発は縦方向の揺れは横方向の揺れのほぼ二分の一の耐震強度を持つと言われている。浜岡原発は1000ガルの揺れに耐えることが出来るとされているので、縦揺れについては500ガルまでは大丈夫だと言うことのはずだ。しかし、過去の大地震の記録では、人間の体がまるでゴムまりのように跳ね上げられたとか、田んぼの水が一面そのまま1mの高さに跳ね上がったと言うようなことが伝えられている。つまり、優に980ガルを超える縦方向の加速度があったことになる。
更に、こういった揺れは現実には表面波の影響であったことが多いはずで、縦波の影響が観測されてしかも記録として残されている可能性は限りなく少ないはずなのだ。なぜなら、昔は縦波の影響を受けるような建物自体が少なかったはずだからだ。このことは長周期地震動の影響がこの10年ほどでやっと認識されだしたのと同じだ。
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