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7月9日12時29分配信 ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100709-00000002-natiogeop-int.view-000
ドイツ北西部、ニーダーザクセン州にある岩塩の採掘抗、「アッセII(Asse II)」の深部。現在は廃坑となっているが核廃棄物が山積みになっており、この写真が撮影された1970年代以降、放置されている。
1960年代以降、この坑道には約2000万リットルもの低〜中レベル核廃棄物が投棄されてきた。原子力エネルギーの普及を目指し活動する世界原子力協会(WNA)によると、低レベルであれば処理上の危険はないとされているが、原子炉の構成部品などの中レベル核廃棄物になると、コンクリートで固めるといった特別な封入措置を講じる必要があるという。
2008年には、1980年代以降、アッセIIから放射能を含む水が流出しているとの報告もなされた。加えて坑道そのものも荒廃が進んでおり、いつ崩落してもおかしくない状況にある。
ドイツの連邦放射線防護局ら関係当局は現在、山積みになっている核廃棄物を回収し、別の場所に移送するという前例のない処理方法を講じようとしている。「目下の課題は、核廃棄物の移送が本当に可能なのかを見極めることだ。これまでにこうした処理が講じられた例はない」と、同局の広報担当者ウェルナー・ノールディング氏は話す。
放射線や毒性、可燃性ガスの調査などが順調に進めば、2020年までに遠隔操作機器を用いて廃棄物を運び出す計画だという。
(Photograph by Emory Kristof National Geographic)
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