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[もんじゅ再開] 既に信頼は裏切られた【体質が変わらないようなら、開発計画自体を見直すべきだろう】(南日本新聞 社説) http://www.asyura2.com/09/genpatu6/msg/563.html
http://www.373news.com/_column/syasetu.php?ym=201005&storyid=23919 ナトリウム漏れ事故で14年以上も開発が凍結されていた高速増殖炉原型炉もんじゅが運転を再開して1週間がたった。事故の教訓を生かして、万全の態勢で臨んだはずだが、再開直後からトラブルやミスが相次ぎ、公表遅れも出ている。これまでの轍を踏む許されない失態である。 高速増殖炉の開発は政策的にも技術的にも将来が見通せない。それだけに安全性の確保が最優先されるのは言うまでもない。地元自治体も住民もそのことを条件に運転再開を見守ってきただけに、信頼を裏切られたといっても過言でない。 懸念されるのは、国内のみならず世界から注目を集めた運転再開の初日からつまずいたことである。原子炉容器内の燃料破損の検知装置が警報を出し、翌日午前中までに計6回鳴動したにもかかわらず、対応も公表も大幅に遅れた。 鳴動とほぼ同じ時間帯に開かれていた定例会見では、比較的軽い誤作動だとして、トラブルは公表されなかった。当初、もんじゅの所長ら関係者は「公表すべき事象ではないと考えた」「後の会見で知らせようと思った」と説明している。 だが、事業主体の日本原子力研究開発機構と、安全管理を監督する経済産業省原子力安全・保安院は、軽微なトラブルでも速やかに公表することを運転再開を前に取り決めていたのではなかったのか。基本的なルールが守れない原子力機構に不信が募るのもやむを得まい。 さらに制御棒作業でもミスが発生した。訓練を受けずに操作法を知らなかった運転員が操作したためミスを犯し、制御棒が十分に挿入されなかったという。操作マニュアルにも記載されておらず、初めての人に操作させたというから驚くほかない。 いずれのトラブルやミスも運転に支障はなかったというが、それですまされるほど問題は単純ではない。事故の教訓をかえりみない姿勢に、今も変わっていないもんじゅの体質が見て取れる。国は厳しく指導し、注意を促してもらいたい。 それでも、ナトリウム漏れ事故で原子力機構(当時は動力炉・核燃料開発事業団)が取った情報隠しの体質が変わらないようなら、開発計画自体を見直すべきだろう。 開発にはこれまで9200億円余りが投じられ、さらに年間230億円を見込み、実用化まであと40年はかかるという。コストと安全性をにらんだ賢明な判断が必要だ。
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