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日鋼室蘭、新たな船出…1万4千トン油圧プレス完成(室蘭民報) http://www.asyura2.com/09/genpatu6/msg/471.html
【2010年3月26日(金)朝刊】 http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2010/03/26/20100326m_01.html 日本製鋼所室蘭製作所(室蘭市茶津町、村井悦夫所長)が大型設備投資計画(平成19〜23年度)のメーン設備として建設していた世界最大級の1万4千トン油圧プレスと、同プレスを備える第2鍛錬工場、第2熱処理工場が完成し、25日に佐藤育男社長らが出席し、同製作所でしゅん工式・始動式が行われた。4月1日から本格稼働する。総額800億円を投入する一連の設備投資が完了する23年度には、現行の原子力発電用圧力容器部材の年5・5基製造体制を12基に倍増させる。 1万4千トン油圧プレスの正式名称は比例制御自由鍛造プレス。社内公募で「日鋼の新たな船出」の意味が込められた「SHiP(シップ)」と名付けられた。高さ17・6メートル、幅7・4メートル、重量2800トン。21年7月に着工した。 原発用の圧力容器やタービンローターシャフトなどを鍛造する。既設の水圧式より製造工程が迅速化され、関連装置もコンパクト化。既設の各種プレスと合わせ、鍛造能力を22年度は現在の20%、23年度は30%アップさせる。同製作所が開発・製造を進めている世界最大650トン鋼塊の鍛錬も可能だ。 第2鍛錬工場は新プレスのほか鍛錬用加熱炉3基、大型鍛造クレーン3基を備える。第2熱処理工場は、鍛錬工場で鍛造された部材に熱処理を施して強度を与える。熱処理炉10基と熱処理用クレーン2基を設置。両工場とも19年6月着工で、連結した建屋の面積は1万5830平方メートル。新プレスを含めた両工場の建設費は数百億円。 しゅん工式には佐藤社長ら日鋼、関連会社、協力会社役員、来賓の柚原一夫道経産局長、胆振支庁、室蘭市幹部ら計150人が出席。神事で操業の安全と事業発展を祈った。続いての始動式では、柚原局長、佐藤社長ら6人がボタンを押し、プレス機による酒樽の鏡開きが行われた。 佐藤社長は「新1万4千トンプレスが完成したことで、日鋼室蘭が新たな時代に向かってものづくりの技術・技能を進化させ、ものづくりナンバーワン・グローバル企業を目指す出発の年となる。さらに成長したJSWグループを目指した活動を加速させたい」と述べた。 (山田晃司)
日鋼室蘭が1万4千トンプレス新設をメーンとする大型設備投資を明らかにしたのは平成19年の5月。翌20年11月には追加設備投資「ステップII」が発表された。背景には「原発ルネサンス」と呼ばれる中国、欧州を中心とした世界的な原発プラント新設の動きがあるが、その後のリーマンショックが少なからぬ影を落としているのは否めない。 特に今年に入ってから、欧米などで進められていた原発建設計画にブレーキが掛かり、着工がずれ込む可能性が出てきたのが大きな不安材料となっている。同所では設備投資が完了する23年度でも、直ちに新施設のフル稼働には持っていけないと見ており、今しばらくの忍耐が必要になる可能性が出ている。 一方で、経済産業省のエネルギー基本計画案の中で、今後20年で原発を十数基増設する方針が示されたのは大きな追い風だ。新プレスの完成で、大型設備投資というハード面の整備が一つの峠を越えた。今後は、国内、海外へのトップセールスの積極的展開や情報交換、国へのバックアップの要請―といったソフト面の努力、人的な働き掛けがより以上に求められていくといえよう。 (山田晃司)
日鋼室蘭製作所の新プレスが完成し、25日に同製作所構内でしゅん工式が開かれた。式出席者や関係者からは、さらなる飛躍に期待する声が上がったほか、住民からは地域貢献に対する感謝の声が相次いだ。 「かつて勤めていた者としてこれほど喜ばしいことはない。今後も世界の需要に応えてほしい」と話すのは、日鋼室蘭OBでつくるはぐるま会会長の金谷等さん(72)。日本製鋼所室蘭協力会会長の永澤勝博・永澤機械社長(60)は「待ちに待った完成。これからますます盛んに」と期待する。 一連の設備投資は、斜陽化が進んでいた地域に活力を与えている。御前水町の旧社宅跡地に独身寮「鋼友寮」が完成。御前水町の坂を上る人や車の数は目立って増えた。個室数248部屋を誇る寮の存在は、人口減と高齢化が進む地域に「もう一つマチが出来たほど」のインパクトを与えた。 御前水町会長の青山京子さん(75)は「寮の明かりは地元にとって希望の明かり。御前水の新しいシンボルです」と喜ぶ。母恋北町町会長の太田稔さん(79)も「地域の活気は、日鋼の元気の良さがあってこそ。若い力が活力になります」と話す。鋼友寮の寮長・菊田裕司さん(54)は「地域の期待感は伝わってきます。子供たちの声が聞こえてくる環境の良い立地だけに、地域のみなさんと上手におつきあいしていきたい」と話す。 日鋼所有地の旧スーパー跡に、地域待望のコンビニエンスストア道内大手セイコーマート(札幌)の室蘭御前水店がオープン。さっそく地域などの要望を受けて営業終了時刻を当初の午前0時から同1時に繰り下げた。 日鋼城下町の御前水町は、平成15年の旧生活協同組合コープクレア破たん後、目立った小売店を失い、高齢層を中心に不便を強いられてきた。それだけに地域住民に取っては悲願だった。同社では「地元の方々に喜んでいただける中でのオープンと聞きありがたい。多くの方々に活用していただければ」と話している。 (野村英史)
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