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(回答先: 柏崎原発 試験運転停止も検討(NHK) 投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 8 月 23 日 11:27:20)
http://www.news.janjan.jp/living/0905/0905082946/1.php
柏崎刈羽原発、運転再開への長い道程が始まった
起動試験後も原子力安全委や保安院のチェック、審議……
東井怜2009/05/11
一昨年夏の中越沖地震に直撃された新潟県の東電柏崎刈羽原発は全7基の運転を停止していましたが、9日、ようやく7号機の運転再開作業を始めました。原発が本格的に震災を被ったのは世界でも初めてのケースで、この間、全設備の安全点検が行われてきました。東電は当面は起動試験を行いますが、実際の営業運転にこぎつけるまでには長期にわたる外部の検査などが求められ、容易なことではありません。
7号機については、政府は2月18日に原子力安全委員会の了解を受けて起動試験入りを認めていました。最後のハードルだった新潟県知事の判断が5月7日に示されたことで動き出すことになりました。今回の起動試験はその最終段階で、核燃料に点火して実際に発電を行い、出力100%まで安全に推移できるか確かめることになります。
しかし、起動試験イコール運転再開ではありません。起動試験の終了後には、原子力安全・保安院も原子力安全委も正式に「設備健全性」の最終判断を下すはずです。そのためには、まず保安院の「中越沖地震における原子力施設に関する調査・対策委員会」に諮らなければなりません。
一方、保安院に対しダブルチェックを行う安全委では、施設健全性評価委員会が審議し、その上の耐震評価特別委員会を経由したのち安全委に報告されて一連の審査が終了します。
もちろん、地元・新潟県でも、今回の了解に当たって県独自の検証を続けていくことを知事は条件として付けました。何より新潟県では知事の判断で運転停止を求められるように事業者との取り決めができています。実際に営業運転再開が認められるまでには、まだまだこれからも、平坦ならざる道が続くことでしょう。
活断層の上に建ててしまった柏崎刈羽原発の閉鎖を求めていく市民らの運動の余地は残されています。最終段階に入ったのは事実ですが、だからこそいっそう、その危険性をアピールしていく意味があります。保安院や安全委が形ばかりの審査で終わらせないよう、あらゆる不安材料をきちんと審査してもらうよう、これまで以上に効果的な取り組みが待たれます。
政府は夏場の電力需要期を前に、団結して東電に協力しようとするかもしれません。しかし、東電はこの夏も柏崎刈羽原発抜きで5.2%という供給予備力を用意しています。電力はむしろ足りないくらいの方が、消費者への注意喚起ができるはずです。
建ててしまったから修理して使うなどという単純な発想ではなく、まして、危険だから巨大消費地から遠くで発電して遠距離送電するなどという手前勝手ではなく、安全に発電して大切に使うという姿勢を消費者・需要家に求めていくべきではないでしょうか。
被災した柏崎刈羽原発にこれまで投入した額は、2,000億円を超えています。火力などの代替燃料費を含めず、純粋に震災復旧費用だけでもこれだけかかっています。
東電は今回の7号機に続いて、6号機、そして1号機と、順次震災復旧にお金と労力を掛け続ける計画です。7号機はいちばん若くていちばん軽傷でしたが、それでもあちこちに耐震強化工事を施しての復帰でした。後に続くプラントは7号機のようなわけにはいきません。2、4号機はようやく設備点検が始まった段階です。
これらの作業には膨大な被曝労働が伴うということも、忘れてはなりません。