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http://www.asahi.com/national/update/0721/TKY200907210234.html
浜岡原発「震度7起きやすい」 伊勢神宮も可能性 政府
2009年7月24日3時3分
静岡県御前崎市にある中部電力浜岡原発が、震度7の地震に見舞われやすい地域に含まれることが21日、政府の地震調査研究推進本部が公表した「全国地震動予測地図」の最新版で明らかになった。
今後30年間に震度7の地震が発生する確率が6%の地域に該当していた。同推進本部は「6%」を発生確率が「高い」分類に位置づけている。この地図は05年に初公表され、毎年改訂されているが、これまで震度の最大は「6強以上」の分類までしかなく、浜岡原発も「6強以上」地域に含まれていた。04年の新潟県中越地震で初めて震度7の波形や地盤のデータを得られたとして、それを反映して今年の改訂で初めて「7」の地域を特定した。
浜岡原発で稼働中の3基は、地表面では震度7程度になるとされる加速度600ガルで設計され、さらに1000ガルまで耐えられるように補強されている。中部電力は朝日新聞の取材に「設計の各段階に余裕を見込んで設計しており、耐震安全性は十分に確保されている。今回の結果で震度7となっても問題はない」としている。
ただ、全国17カ所の原発で「震度7」地域に該当したのは浜岡原発だけで、大地震に見舞われやすい場所に建設されたことが、政府の調査で確認されたかたちだ。
発生確率3%の震度7の分類にかかっている地域には、三重県の伊勢神宮、奈良市の唐招提寺や薬師寺も含まれている。
この地図は、防災科学技術研究所のウェブサイト「J‐SHIS」(http://www.j‐shis.bosai.go.jp/)で公表されており、住所を入力して調べることもできる。(松尾一郎)