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(回答先: プルサーマル 核燃料到着へ 投稿者 妹之山商店街 日時 2009 年 5 月 16 日 14:27:57)
何が変わるプルサーマル:/3 「懸念」 /愛媛【毎日JP】
http://mainichi.jp/area/ehime/news/20090516ddlk38040719000c.html
◇実証的研究、不足の声も 地震や重大事故「想定通りにはいかない」
「日本には、他国のプルサーマル実績に対する過信がある。
自国での実証的研究は不足しており危険」−−。
ニュートリノ研究の物理学者で原発にも詳しい新潟大理学部長の谷本盛光教授は、「伊方等の原発の危険に反対する愛媛県民連絡会議」が先月松山市で開いた勉強会で訴えた。
従来の原発も炉内に生成されたプルトニウムが事実上、燃料の一部として機能する。
四国電力はプルサーマルも運転法や安全管理にほぼ違いはなく、海外で40年以上の実績があり安全としている。
これに対し谷本教授は、日本は輸入技術に頼って世界有数の16〜18基稼働を目指しており不安▽プルトニウムは放射能も毒性も強く管理が非常に困難▽運転面でもMOX燃料は通常より核分裂制御が難しい−−と指摘。
「非常時の対応も当然、ウラン燃料炉心と異なるべきだが想定事故は同一。
国の安全審査も基本的に変わっていない。
重大事故の際にプルサーマルで何が起き、どう対応するか研究が不足」とした。
一方、県の門野利之・原子力安全対策推進監は「伊方3号機のプルサーマルは、MOX燃料の割合が全燃料の約4分の1。
十分に制御可能で、特に炉の改造は必要ない。
MOX燃料の割合が大幅に増える炉を作る場合は当然、設計も変わる」としている。
日本では原発の大地震被害が懸念され、伊方原発周辺にも活断層がある。
被害予防には国の原発耐震設計審査指針が重要で、最近は阪神淡路大震災を経て06年に改定された。
これを基に電力各社は、07年7月の新潟県中越沖地震で起きた東京電力・柏崎刈羽原発の被害も踏まえ、各原発の耐震安全性評価に使う「基準地震動」を見直した。
基準地震動は、原発と周辺の地質調査に基づく理論的解析と、過去に起きた地震データの両面から、まれに起こり得る大規模な揺れの大きさや周期を想定したもの。
原発の主要な施設や部材の振動特性に当てはめ、どう揺れるか詳しく分析し安全性を評価する。
四国電力は今年2月、「伊方3号機は安全」と国に報告した。
これに対し谷本教授は、柏崎刈羽原発は緊急停止と放射能封じ込めに成功したが「火災や放射能を含む水漏れなど想定外の事態が起き社会の信頼を喪失した。
マニュアル通りにはいかない。
揺れも予想を大きく上回った」と、想定の限界を強調する。
また専門家の間でも安全性に対する見方が分かれるとし、新潟県は「原子力発電所の安全管理に関する技術委員会」とその各小委員会に反対派研究者を複数入れ、公開討議していると紹介。
「初めにプルサーマルありきでなく、さまざまな科学者が活発に議論すべきだ。
本当に大事故が起きたら取り返しが付かない」と話している。
【古谷秀綱】