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4月14日1時19分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090414-00000004-mai-soci
日立製作所と日立GEニュークリア・エナジー(日立GE)が製造した原発2基のデータ改ざん発覚で経済産業省原子力安全・保安院は13日、両社の社長を呼び、原因と改善策を速やかに報告するよう指示した。両社は社員の意識改革に取り組む考えを表明した。
改ざんがあったのは中部電力浜岡原発5号機(静岡県、運転停止中)と中国電力島根原発3号機(島根県、建設中)に取り付けられた「湿分分離加熱器」の配管溶接部の検査記録。タービンに入る蒸気を除湿・加熱する機器で、強度を保つための加熱処理後に徐々に冷やす。しかし、規定を上回る速度で温度が下がったため、下請けの日本工業検査(川崎市)の50代男性社員が規定を外れたデータだけを漂白剤で消した。作業のやり直しを避けるために行ったという。
日立製の原発では97年にも、同様の熱処理データ改ざんが全国18基で発覚。日立は下請け先変更などの対策を講じたが、再発を防げなかった。保安院の薦田(こもだ)康久院長は同日「(日立は過去を教訓に)再発防止策を取られるとしていたが、今回の事案が確認されたことは極めて遺憾」と批判。山本哲也・原子力発電検査課長は「改ざんは大変巧妙だが、よく見れば記録紙の罫線(けいせん)が消えている。見抜けなかった日立の責任体制は極めて不十分」と指摘した。
指示を受け日立の川村隆会長兼社長は、記者団に「精いっぱいやってきたつもりだったが不十分だった。原子力を作っている重要性が隅々に行き渡るよう意識の再徹底を図りたい」と応じた。
【山田大輔】