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<市川団十郎さん>緊急入院 体調不良のため(毎日新聞)
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投稿者 こーるてん 日時 2012 年 12 月 18 日 16:23:33: hndh7vd2.ZV/2
 

<市川団十郎さん>緊急入院 体調不良のため
毎日新聞 12月18日(火)12時3分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121218-00000027-mai-soci

拡大写真http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121218-00000027-mai-soci.view-000
市川団十郎さん=山田泰生撮影

 南座(京都市東山区)の年末吉例、顔見世大歌舞伎に出演中の歌舞伎俳優、市川団十郎さんが18日、体調不良のため京都市内の病院に緊急入院した。明日以降の出演は未定。代役は「石切梶原」の梶原役が中村翫雀さん、「船弁慶」の弁慶役は中村橋之助さんが務める。【宮辻政夫】


タニ センゾー ‏@Tanisennzo
@onodekita @komatsunotsuma 白血病になり、骨髄移植をされた方です東京でも生活は体にこたえるでしょうね。


過去の関連記事
http://oisha.livedoor.biz/archives/51174670.html

.2008年07月05日
急性前骨髄球性白血病で闘病の市川団十郎さん、骨髄移植へ
歌舞伎俳優の市川団十郎(61)が白血病治療のため都内の病院に来週入院し、骨髄移植の手術を受けることになった。公式ホームページで4日「昨年の暮れより貧血の症状が見られるようになりました。主治医と相談の結果、舞台がお休みの7月に入院し、治療を集中して行うことになりました」とコメント。骨髄は実妹で舞踊家の市川紅梅(59)から受ける。貧血状態を改善するためで、04年5月に発病した急性前骨髄球性白血病の再発ではないという。

抗がん剤治療の影響で最近貧血気味の状態が続き、正常値に戻すため移植を決めた。7〜9月は歌舞伎などの舞台が入っておらず、この時期を治療に当てた。年内の舞台復帰を目指す。04年の発病後、一時復帰したが05年8月に再発、06年5月に舞台復帰した。
(団十郎 実妹から骨髄移植へ)

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急性骨髄性白血病とは、遺伝子異常が骨髄性前駆細胞に生じ、腫瘍化したクローンがさまざまな段階で分化能を失い、幼若な芽球(白血病細胞)が自律的に増殖する造血器腫瘍です。

骨髄において、白血病細胞が増殖すると正常造血は抑制されてしまいます。その結果、正常な赤血球、白血球、血小板が造られなくなり、貧血や感染、出血傾向などのさまざまな症状が出現することになります。

急性前骨髄球性白血病は、急性骨髄性白血病の一病型に含まれます。白血病細胞が前骨髄球の段階で成熟停止を起こしたタイプです(FAB分類でM3にあたる)。

豊富なアズール顆粒(細胞質内の顆粒で、血液細胞の顆粒球、単球、リンパ球にみられる)と核変形(典型的な場合は鉄アレイ状の核)を特徴とする異常な前骨髄球が増殖するタイプです。芽球の比率は低いです(完全に成熟していない血球で、本来ならば血液の中に流れ出さず、骨髄の中にある状態のもの)。

アウエル小体(白血病性の骨髄芽球や単芽球の細胞質にみられる赤色の桿状体。骨髄性芽球に特徴的)も認められ、多くの症例ではそれが集まった束(faggot)を認めます。

特異的染色体異常として15番染色体と17番染色体の相互転座t(15;17)(q22;q21)が95%以上の症例にみられます。この染色体の有無にかかわらず、15番染色体のPML遺伝子(PML;前骨髄球性白血病promyelocytic leukemia)、17番染色体のRAR-α遺伝子(RAR-α;レチノイン酸受容体α鎖retinoic acid receptor-α)の融合遺伝子が全例に確認されます。

臨床的には、播種性血管内凝固症候群(DIC)を伴うことで知られています。DICとは、さまざまな原因により凝固系が活性化され、全身の主に細小血管内にフィブリン血栓を多発し、それに基づく虚血性臓器障害をきたす症候群を指します。このように血栓が形成されるため、凝固因子や血小板が消費されて低下してしまい、二次線溶亢進も加わり、しばしば出血傾向がみられます。基礎疾患としては、白血病や悪性リンパ腫などの造血器悪性腫瘍、固形癌、重症感染症があります。

治療としては、以下のようなことを行います。


一般的な場合、白血病では診断確定後、複数の抗がん剤を用いての化学療法(寛解導入療法)を行います。 寛解導入療法終了後、状態が落ち着けば地固め療法および強化療法・維持療法を行います。

急性前骨髄球性白血病における寛解導入療法では、初診時白血球数およびAPL細胞数で層別化治療を行います。

たとえば、初診時白血球数が3,000/μL以上の症例では、ベサノイド(ビタミンAの誘導体)に化学療法を加えて治療を行います。急性前骨髄球性白血病では、ビタミンA製剤であるオールトランスレチノイン酸(ATRA)による分化誘導療法が用いられます。

ATRA 45mg/m2を連日経口投与すると、前骨髄球レベルで分化成熟が停止していた白血病細胞が成熟好中球にまで分化誘導されるといわれています。白血病性前骨髄球は分化誘導されて減少していくと、正常骨髄抑制が取れて正常造血が徐々に認められるようになり、寛解へ導入されます。PML-RARαキメラ遺伝子のRT-PCRによるコピー数が100コピー/μgRNA未満の症例には、ベサノイドまたは新規レチノイドAm80による維持療法を行います。

寛解とは、永続的一時的を問わず、病気による症状が好転または消失することを指します。つまり、一般的な意味で完治せずとも、臨床的に「問題ない程度」にまで状態がよくなることを指します。

白血病の場合は、検査で白血病細胞が検出されない状態を指しているわけです。特に、完全寛解状態という、骨髄中の白血病細胞が5%以下で、かつ末梢血・骨髄が正常化した状態をいうこともあります。故に、再発してしまうこともあります。

市川さんのように、薬物療法によって寛解に導入された症例をそのまま薬物療法を継続するか、あるいは造血幹細胞移植、特に同種骨髄移植に踏み切るかはいまだに明瞭な基準はないようです。

骨髄移植とは、白血病や再生不良性貧血などの血液難病の患者に、提供者(ドナー)の正常な骨髄細胞を静脈内に注入して移植する治療のことです。

白血球のHLA型が、ドナーと移植対象患者との間で適合しないと拒絶反応、GVHD(移植片対宿主病)が起きるため、骨髄移植はできません。HLA型が合うのは、同父母の兄弟姉妹間で25%、非血縁者間では数百〜数万分の1といわれています。

市川さんの場合は、幸いにして妹さんがドナーとなり得たようです。移植後、ゆっくりと静養なさってから、再びご活躍いただければ、と思われます。

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